Second chance at life 3 (ページ28)

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佐久間「いや、それでも別に作るってことはその手間はかかってるわけじゃん！やべーマジうれしーんだけど(笑)」

A「ほら…さ、この前カレー持って行って上げられなかったし…ね(笑)へへつ」

Aは下を向いて照れている

佐久間(ん〜ヤバい！もうハンドルから手を離して今すぐ抱きしめたい位だよ～。まっ死ぬからそんなことしねーけど(笑))

佐久間「お昼はめっちゃ楽しみが出来たー」

A「あ！でも、期待はしないで…ほんとに…いつものお弁当の感じなので…そんな手の込んだことは…」

佐久間「いーの！Aちゃんの手作りってのに意味があるんだからぁ！」

佐久間は鼻歌を歌いながら、窓の外をチラチラ見ていた。

A(良かった…。逆に買った方が良かったかなーなんて思ったけど、喜んでくれてる？みたいだし！)

車内は笑いが絶えず、あっという間に目的地に到着した。
道が空いていたので思ったより早く到着した。

佐久間「はい！到着！目の前トイレあるから寄る？」

A「うん、行く。」

田舎の方の山なのでそこまで観光客も多くなく、どちらかと言うと地元や電車とバスで出来ている高齢の人が多い場所のようだった。

佐久間「うん、予想通り！若者少ないねーこれでコソコソしないで歩けるぞ！」

佐久間はそういって、念の為の警戒心で帽子を更に深く被りマスクをしメガネを掛けた。

Aはトイレから戻ると、佐久間が空と周りの山々の写真をパシャパシャと撮っていた。

A「お待たせ。いい写真は撮れましたか？(笑)」

佐久間「うん！空気も気持ちいいし、いい空の写真が撮れた！ほら、みて」

そう言ってスマホで撮った画面をAに見せる。2人の距離がグッと縮まった。

Aはハッと顔をあげ、急に恥ずかしくなりパッと離れた。

佐久間「あはっ、今ドキッとしたっしょ？(笑)」

A「ん、もう！意地悪！」

佐久間「ふはっ！きゃわいいー。さっ、いこー」

A「うん。」

2人は少し距離を取りながら狭い山歩道を歩きだす

A「前に遊歩道歩いた時思い出す(笑)全然こっちの方が壮大だけど(笑)」

佐久間「確かに(笑)」

佐久間「…じゃさ、これも同じにしないとね」

A「…え？」

佐久間はAの右手を取り優しく握った。

A「…あ、」

佐久間は何も言わずAの方を見てニコッと笑った。

A(やだ…ドキドキが止まらない…)

Aは手を通してこのドキドキが伝わってしまう気がして下を向いて必死に歩いた。