Second chance at life 3 (ページ20)

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由美「…そっちか。…うん、気持ちはわかるよ。ましてやAちはある程度大きいし、状況だって話せば理解出来る歳なわけだから。でもさ、母ではあるけどそれは別じゃない？そりゃあさ、もし話してすんなり受け入れられるっていったらわかんないけど、でもAが子供達の幸せを願うのと同じようにさ、母親の幸せを願わない子供なんていないと思うけど。」

A「でも、正直話した時の反応が怖い。」

由美「まあね、話すのに勇気はいると思う。うちみたいにまだちっちゃけれはね〜新しいパパだよぉ〜なんて言えちゃうけどね(笑)」

A「(笑)いや、パパって！話飛びすぎ」

由美「いや、でもそんなのこの先本当になる可能性があるわけじゃん。今はってだけの話でさ」

A「いやいや、そんなの今は考えられないよ」

由美「Aはそうでも、向こうは考えてるかもしれないよ？子持ちの人と付き合うってことはそれなりの覚悟があってのことだからね」

A「…そう言われると。なんかますます…」

由美「！て、やっぱり断わる〜好きじゃない〜なんて言ったらだめだかんね！それも全部伝えなよ。ちゃんと聞いてくれるよ彼なら。不安な気持ちも全部、ちゃんと受け止めてくれる人だよ。だから逃げちゃだめだかんね！わかった？」

A「…うん。」

由美「声が小さい！絶対にだめだからね！後悔するよ」

A「わかったよ…」

由美「なら、よろしい！ちゃんと報告してね！いい返事待ってるから！」

A「…ふふ、なんか由美に告られて返事待たせてるみたいじゃん」

由美「そんくらい大事なことなの！わかった？」

A「はい。すみません(笑)ありがとう」

就業のチャイムが鳴る〜

Aと由美が更衣室に向かう。

ブブッ

Aはスマホを手に取り開く

昨日帰宅時に返信したきりだった目黒からのLINE

目黒【お疲れ様。昨日は佐久間君とちゃんと話せた？腕、捻挫だったんだね。痛かったよね。Aちゃんのことだから絶対無理してても無理してないって言うと思うんだけどさ、もっと周りに頼れるところは頼ってさ、自分の身体を大事にしてあげて。仕事出来なくなっちゃったら家族や皆が心配するよ。だから頑張りも程々にね。困ったことや佐久間君に言い難いこととかあれば遠慮なく俺に言って。力になれる事はするからさ。なんせAちゃんの教祖なんだからね(笑)】

そこには目黒の優しさが詰まった長文が打ってあった。