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A(ドキッ)
A(やばい…心臓が…)
Aは心臓の音が聞こえるんじゃないかと、慌ててしゃべりだす。
A「もー！またからかってぇ〜。年上なんだからね！！これでも！ほら！行くよ！」
Aは自分の顔が真っ赤になっていくのを長い髪の毛で下を向いて隠しながら、スタスタ階段を登り始めた。
佐久間「あ〜まってよぉ！だってさ〜ホントのことだもん！」
A「もぉ！ちゃんとついてきてよ！」
Aはトントンと階段を登っていく。その時、一瞬ふらっと体が傾く。
佐久間「危ない！」
とっさに両手でAの肩を掴む。
A「わっ」
Aは目眩で一瞬目の前が暗くなった。
Aは目を開けると、佐久間の腕の中ですっぽり後ろから支えられてる事に気付く。
A「え？」
思わず振り返ると、佐久間の顔が目の前に。ちょうど階段の段差で背丈が近くなる。
佐久間「大丈夫？！」
佐久間(わああぁ！顔近い！こんな近くで見たの初めてかも)
佐久間はよろめきそうになるが、しっかりとAを離すことなく踏ん張る。
A「あ、ご、ごめん！私…目眩がちょっとしちゃって！」
Aはしどろもどろになる。
佐久間「え、目眩って、どっか悪いの？大丈夫なの？！」
A(すっかり、ずっと体調悪かったこと、忘れた…。もう平気って思ってたのに、…よりによって今なの？)
A「実は、ここんとこちょっと寝不足とか仕事が忙しかったりが重なって頭痛が続いてて、薬飲んで今日は調子良かったから、すっかり忘れてた…ははっ」
佐久間「はぁ〜」
大きなため息をだす。
佐久間「もうさ、そういうのちゃんと言わなきゃだめだよ！これで階段から落ちたらまじで大変な事になってたよ！」
A「…はい。すみません…」
佐久間「Aちゃんは頑張りすぎなんだよ！もっとさ、頼っていいと思う。俺には頼ってよ…頼って欲しい。」
A「大介君…。ごめん、心配してくれてありがとう。」
佐久間「どうする？引き返そうか？」
A「ううん、大丈夫！もう平気だよ！」
佐久間「…無理してない？」
疑いの目で見る。
A「ほんとのほんと！ゆっくり登ります。私も富士山見たい…」
佐久間「わかった。辛くなったらすぐ言ってね。わかった？」
優しく佐久間はAを見る。
A「はい…承知しました。 …で、その、あの、もう自分で歩けるから、は、離してもらって大丈夫だよ？(恥)」
気付けば、ずっとAは佐久間の腕の中
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
