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A「ほんとにいいの？こんなにたくさん？」
佐久間「うん！もちろん！だって、全部Aちゃんだなって思って選んだんだもん！」
A「え？私の為…に？」
佐久間(あ！やべ！ほんとの事言っちゃった！あれ、最初なんていってたんだっけ…あー買いすぎちゃったって確か言ったっけ？ あーもういいや(笑))
佐久間「そう言わないと、悪いから〜ってAちゃんのことだから思っちゃうでしょ？」
A「私知らなくて…それなのに、最初断ったりして…ほんとごめんなさい！」
Aは手を合わせて申し訳なさそうに頭をペコッと下げている。
佐久間「いーのいーの！俺が勝手にやってることなんだから、何もAちゃんは悪くないんだからさー！ほら、もらってもらって！あ、袋に入れるね！手じゃ持ちきれないね(笑)」
佐久間は椅子にお菓子を置いて一旦ドアを開け、後部座席のドアを開ける。紙袋を手に取り、お菓子を綺麗に詰めてくれた。
佐久間「とりあえず後ろに置いておくから帰り忘れないでね！」
A「うん。ありがとう！嬉しい！大事に頂かせてもらいます！」
佐久間「子供達と喧嘩しないように分けて食べてね(笑)」
A「はーい(笑)」
佐久間(良かった、渡せて…会えて…)
A(何か不思議…大介君と話してると安心するっていうか、心強いっていうか…褒め上手？なんだね、きっと。)
佐久間「あ、ねぇねぇ！ここのさ遊歩道の先ってどーなってんの？知ってる？」
A「あ〜確か、子供達がちっちゃい時に何度か来たことある。ぐるーっと池を1周できて、そこの階段登って行くと見晴台があったかな、確か。天気が良いと富士山がね、良く見えるの！」
佐久間「ねぇ、行ってみない？」
A「え？？ 歩いて？！」
佐久間「ん…まぁ、どー見ても車じゃさすがに無理だよね(笑)」
A「いや、そうじゃなくて(笑) 歩いたりしたらバレない？！ほら、髪の毛とか…」
佐久間「だから、この髪の毛すっぽり隠れる帽子とマスクがあるのだ！(笑)」
佐久間は帽子を深く被り直し、マスクを顎から付け直す。
A「うん。完璧。もはや誰かも分からない。」
Aはあまりに真剣な顔付きで言うもんだから、佐久間は大笑いする。
A「ん？え？笑うとこ？」
佐久間「ははっ！だってさー！急にめっちゃ真剣な顔で頷くから、可愛くって〜」
A「もう！！そりゃ真剣になるよ！」
Aは頬っぺをプクッと膨らませる。
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
