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佐久間は真っ直ぐなAちゃんの目を見て、さらに胸が痛くなった。
A「だからね!どーぞご自由にって!のしつけてくれてやった!(笑)」
Aはトーンを上げて笑いながら言った。
A「だからね!なんの未練もないの!最後は浮気相手と別れるからやり直したいってすがってきたけど(笑)もういらないって言ってやった。子供達は私が1人で育ててみせるからって!ね。」
佐久間「…ねぇ、なんでそんなにカッコイイの? そりゃみんな好きになっちゃうよ…」
A「って、強がってるだけ(笑) そんなたいしたこと実際できてないし(笑)悔しいからさ、あんたなんか居なくったって全然平気!って思わせてやりたかったの(笑)」
佐久間(なんなん?Aちゃんを知れば知るほど、どんどん好きになってく。俺なら死んでも離さないよ。)
佐久間「…でも、それから付き合ったりとかはないんでしょ?モテモテなのにさ?」
恐る恐る聞く。
A「モテてないよぉ(笑)由美が勝手に言ってるだけっ!ほら私って見る目ないからさ(笑)もう失敗するの怖いし。それに…1番は子供達だから。私はお母さんだから(笑)」
佐久間「母は強しってよく聞くけど、まさにAちゃんの事だね!でもさ、子供ももちろん大事だと思うけど、自分を大切にする事も忘れないで欲しい。」
佐久間(こんな素敵な人、絶対支える人がいたって罰なんてあたらないよ!俺が、それになりたい。)
佐久間(まじでAちゃんのこと、好き。)
佐久間は口にしそうになり、慌てて言葉をすり替える。
佐久間「…絶対、Aちゃんが幸せになる時くるから!」
A「ふふっ、ほんとに優しいね。大介君は。説得力があるっていうか…年下なのに、時々年上に見える(笑)あ、いい意味でね!(笑)」
と、Aはペロっと舌を出した。
佐久間(もう、何しても可愛い。ギュッてしたくなる)
佐久間は車内のこの距離感がもどかしく感じて仕方なかった。
A「以上!私の結婚失敗談でした(笑)」
佐久間「話してくれて、ありがとね。嬉しかったぁ…」
佐久間は少し照れくさそうに、満面の笑みでAを見つめる。
A「いいえ、こちらこそ。なんか元気になりました(笑)」
佐久間「あ、そうだ!お土産!」
佐久間は後ろの席に乗り出し、ガサゴソと何やら手に取る。
佐久間「はい!これ!あげるー!」
A「え??!こんなに?!」
箱に入ったお菓子3個と可愛い袋に入った焼き菓子2個を、両手いっぱいに見せた
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作者名:FlowerDream | 作成日時:2024年3月13日 0時