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目黒「そんだけのこと、あんたはやってんだよ。わかんねーのかよ！俺は許さないからな」
目黒「Aさん、大丈夫？」
目黒は自分が着ていたジャケットをAにかけた。
Aは半泣き状態で必死に何か言おうとしている
目黒「…大丈夫。もう大丈夫だから。」
目黒は優しくジャケットの上から腕をさする。
A「……っ、目黒さ…ん。警察は大丈夫…で…す」
目黒「Aちゃん、こいつのした事は犯罪なんだよ？見逃したらまた同じことしてくる可能性もあるんだよ」
A「絶対に許さない…でも、警察は…連絡しないで…大事にしたくない…」
目黒「…」
A「でも、次は、次はないから。そしたら…警察に突き出す…」
目黒「ほんとにいいの？Aちゃんの心は大丈夫なの？」
A「高田さん！さっさと私の目の前から消えて！2度とその面見せんな！」
Aは精一杯力を振り絞って震えた声で叫んだ
目黒「あんた、この恩を一生死ぬまで忘れんなよ。次なんかあったら、俺まじで許さねーからあんたのこと。分かったらさっさと消えろ」
高田はフラフラしながら逃げるように走っていった。
部屋のドアをゆっくりと目黒が閉める。
外の夜景がライト代わりとなり2人の顔を照らす。
目黒「…Aさん…怖かったね。俺やっぱり最初から付いて来るべきだった。ごめんね1人にして」
A「目黒さんはなんも悪くないよ。私が勝手に1人で行ったんだから。こうやって来てくれたし… よかった目黒さんが居てくれて…」
Aは我慢していた糸がプチッと切れたように涙が溢れ出した。
A「…クッ…グズッ」
目黒「ごめん…あんなやつに…」
そう言って目黒はしゃがみこんでいるAの腕をさするのを止め抱きしめた。抱きしめた腕に悔しさからか、力が入る
Aは更に涙が溢れ声を出して泣いた
目黒「我慢しなくていいよ。」
Aは目黒の腕の中でしばらく泣き崩れていた。
Aはふっと我に帰り、凄い状況で泣いていることに気付く。
A「あ、ご、ごめんなさい！あたし…」
Aはあわてて、目黒から離れようとする。
目黒は自分の胸からAの頭を離し、顔を見る。
目黒「…落ち着いた？」
目黒は両手でAの肩を抱き抱えたまま、至近距離で優しく顔を覗き込む。
Aは目を真っ赤にして、上目遣いで目黒の目を見つめ返す。
Aはコクリと頷く。
目黒「こわったよね…」
そう言って片方の手で頭を撫で撫でする。
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
