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ライトアップされた光が薄暗い外を照らす。
佐久間が真剣な顔でAを見ている。
A「…大介君？」
Aはまだ赤い顔を少しあげ、その真っ直ぐな瞳を見つめ返す。
佐久間「…あのさ。」
佐久間(わー俺、まさかこのいいムードに乗っかって告ろうとしてんのか？？ 気持ちが抑えらんねぇーやべー)
A「…うん。」
Aもその佐久間の真剣な顔付きにドキドキが更にヒートアップする。
佐久間「…俺ね、今までさ…俺の推しは架空の世界の人達でずっとこの先もそれでいいと思ってたし、満足してたんだ。あ、もちろん今も好きだけどね(笑)」
A「…うん。」
佐久間「でさ、この前出会った人が俺の人生というか、考え方というか…変えたんだ…よ…ね。」
A「…うん。」
佐久間「その人は凄い素敵でさ！俺の事なんてきっと眼中にはないと思うんだけど、俺はその人と会う度にどんどん自分の気持ちが大きくなっていくのがわかんのよ。」
A「…。」
佐久間「でさー全然その人俺の気持ちには気が付いてなさそうでさ(笑) ただでさえ魅力的で男がよってくんのにさーなんか無防備でさーもう見てられないっていうか、心配になっちゃうんだよね、俺(笑)」
A「…大介君…」
佐久間「だからね！どーしたら俺が傍にいて守ってあげられるかなぁってずっと考えてたんだけど。俺の仕事ってやっぱり人の目とか気にしなきゃいけないし、もしかしたらその人の事も完全に守りきれないんじゃないかってね。すげー悩んだの。」
佐久間「でも、やっぱり自分の出来る限り全力でその人の事守りたいって。そばに居たいなって！」
A「うん。」
佐久間「すげー勝手なこと言ってるのはわかってんだけど、誰かに取られたくないって確信したんだ。だからね、Aちゃん…俺…」
プルルルル
佐久間のポケットから電話の呼出音が鳴る
佐久間「…！え？！な、なんだよー。このタイミングかよぉ」
A「…あ、大介君…電話出て？」
佐久間はスマホの画面を見るとマネージャーの名前が表記されていた。
佐久間「ごめんね！ちょっと出るね」
佐久間「もしもーし！おつかれ様〜。あーうん、」
会話をしながら背を向けウロウロしている。
A(仕事の電話かなぁ？ …てか、てゆうか…い、今のって、、自惚れてるわけじゃないけど、きっとその人って…あたし…の事？だよね…。 やばい心臓が飛び出そうなんだけど。いったいあの後何を言おうとしたの？ )
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
