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A「確か〜ここで待ち合わせでいいんだよね?」
由美「んー合ってると思う!ちょっと早いからまだ来てないんじゃない?」
専務「お疲れ様」
2人が振り返ると専務が立っていた。
専務「もしかして、待たせちゃったかな?」
A「いえ、私達も今来たところです。」
由美「よかったね…少し早めに来といて(笑)」
由美がコソッと言う。
A「だね(笑)」
専務の後について誕生日会が行われるホテルへタクシーで向かう。
専務「この前に続いて君たちには休みの日に申し訳ないね。設楽さんがすっかり君達気に入ったようでさ、是非連れて来てっていうもんだからさぁ。
いやぁ、よかったよほんとに。ホテルもなかなかの所だからゆっくり休んでいくといいよ。かなりの関係者が出入りすると思うからよろしく頼むよ。君達なら何の心配もいらないと思うけどね。」
A「ははっ…あ、はい。先日は大変お世話になったので、失礼のないよう気をつけます。」
そして、ホテルのロータリーにタクシーが到着。
何台かタクシーが出入りをしている。
由美「わぁ…予想以上の高級ホテルだわ…」
A「ほんと…いったい何階建てなの…」
由美とAは空高くそびえ立つ高層ホテルを見上げて
ポカーンと口を開けている。
由美「凄いとこに泊まるんだね…うちら」
由美「服装…これで大丈夫だったかなぁ」
由美は薄紫色のレースのワンピース
Aは黒と薄いピンクで作られたワンピース
2人はそれぞれ自分の服を確認し、目を合わせた。
A「どうしよう、浮いたら(笑)」
由美「帰りたくなってきた(笑)」
専務「おいおい(笑)君達やめてくれよ(笑)私から見ても十分2人とも様になっていて綺麗ですよ(笑)」
専務「さっ、中に入ろう。受付しなくちゃ」
ロビーには入ると…ドレスやタキシードを来た芸能関係者らしき人もいれば、この場にふさわしくないようなラフな服装をした男性もいる。恐らく無名の芸人で、まだまだこれから売り出そうとしている感じの人達も多数いる。
由美「よかった…あんな感じの服装もありなんだね」
由美はペロッと舌を出してコソッと呟いた。
ロビーには大きなシャンデリアが筒抜けの天井から吊らされていて、大きな窓と大理石のピカピカな床が輝きを帯びていた。
A「海外映画に出てきそう(笑)」
由美「今日が見納めになりそうだね(笑)」
2階に続くエスカレーターへ向かう
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作者名:FlowerDream | 作成日時:2024年3月13日 0時