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春を目前の3月。 3月と言えどまだ寒い日も多い。
ワンピースの上に白のハーフコートを羽織、ポシェットを肩に掛け家を出た。
久しぶりに駅まで歩く。普段電車を利用する時は時短の為に車で駅まで来て近くのコインパーキングに停めるのがあまり前。
A(なんか、久しぶりだなぁ…こうやって歩くの。春だな〜気持ちいなぁ。頭痛いのちょっと良くなってきたかも)
ワンピースの裾が風にヒラヒラそよぐ。
Aは佐久間から指示されたドラッグストアの敷地に到着。まだ来ていないようだとお店の中に一旦入る。
佐久間(お！見えてきた。あのドラッグストアぽいな！A ちゃん居るかな。やべードキドキしてきた！)
ドラッグストアの駐車場に到着。
佐久間【ドラッグストアの駐車場に着いたよ。】
ブブッ
A(あ、着いた。)
Aは急いで外に出た。休日のせいか駐車場はそこそこ車が停まってる。
A(わっかんないやぁ〜どれだろ。あ、そうか電話…)
Aは緊張しながら、LINE電話をタップする。
プップップッ〜プルルル
佐久間【はいはーい！佐久間でーす！そのまま振り返って真っ直ぐ向かって歩いて！白いやつ】
A【あ、おはようございます！えっとぉ。。あ、あれかな？】
Aは言われた通りに振り返り真っ直ぐ進むと、白い大きなピカピカの車が見えた。
A(これかなぁ…)
恐る恐る近寄ると…助手席の窓が半分空いた。
佐久間【乗って】
黒の帽子を深くかぶり、黒いマスクをした佐久間が小さな声で窓の隙間に向かって囁いた。
Aは無言で助手席のドアを開けると、軽く会釈しシートに座りドアを閉めた。
佐久間【とりあえず出発するね】
佐久間はすぐさまシートベルトをし、車を発車された。
Aは慌ててシートベルトをし、はいっと小さな声で呟いた。
しばらく車を走らせる
すると
マスクを顎にずらした佐久間が
「はぁー！マスク苦しっ(笑) おはよー！Aちゃん。今日はありがとね！」
佐久間は満面の笑みでAの方をチラッと見た。
A(ドキッ)
A「あ、えっと、おはよーございます！！こちらこそわざわざ来てもらっちゃってすみません！ありがとうございます！」
佐久間【ピンク似合うね。この前スーツだったから。普段そういう感じなんだね。いいね！The女子って感じ！】
A「あ、いや、そんな対したやつでは…」
(決して、らくだからワンピース選んだとは言えない…というか、なんで服装わかってる？)
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
