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Aは夕食の洗い物を済ませ、洗濯物をたたみながら今日の事を思い返していた。
(大介君…何か不思議な人だな。考えてみたら男の人と2人で出かけるなんて仕事のセミナーとかくらいしかなかったもんなぁ…。自分でも不思議。今までだったら絶対に行かなかったよなぁ。
…すごく楽しかったなぁ。久しぶりに慌ただしい日常から離れられた感じがしたなぁ。弟?みたいな感覚なのかなぁ)
ブブッ
Aはふっと我に返り、テーブルに置いているスマホのバイブ音に気付く。
洗濯物をたたみ終え、スマホを取りに行く。
A(大介君…だ。)
Aは画面をタップすると、富士山をバックに連写して撮った2人の写真が数枚一気に送られてきた。
A「ふふっ。一体何枚撮ったの?(笑)」
思わず声にして笑う。
そこには少し照れ気味の2人が肩が触れるか触れない位の距離感で写っていた。
A(写真かぁ…何年ぶり?だろ(笑)子供達が小さい頃によく一緒に撮ってたけど、今じゃ全然撮ることないもんなぁ。 てか、私老けたなぁ(笑))
A(大介君って子供みたいに無邪気に笑うよね…ほんと可愛いなぁ(笑))
佐久間side〜
2人にご飯を準備し、ソファーにダイブする。
すぐさまポケットからスマホを取り出し
【今日はお疲れ様〜!家事真っ最中かな?今日はすっげー楽しかった!写真送るね!】
メッセージを送ると、自分でも送ったその写真を眺める。
佐久間(Aちゃんの写真ゲットしちゃったぁ〜!!嬉しい〜!待ち受けにしたいとこだけど、ここはぐっと堪えて大事に保存しておこう! この照れた感じの笑顔がまた可愛いーもう毎日見ちゃいそう!くっーー!俺、やばい〜!!)
足をバタバタしながらスマホを抱きしめる。
Aside〜
A【お疲れ様!今日はありがとう!お菓子もたくさんもらっちゃって。娘が美味しい美味しいって言ってた(笑)。
大介君にしてもらうばっかりで私何もしてあげられなくって…申し訳ないばかりです(汗)。
私もすごく楽しかったよ。車の運転ありがとう。】
ブブッ
佐久間(娘ちゃん…Aちゃんに似てるのかな?見てみたいなぁ。 …私は何もしてあげられないって、もう会えるだけで十分なんだよ!俺は!相変わらず謙虚だなぁ。もういくらでも車の運転なんてするわぃ!)
佐久間【良かった〜喜んでもらえて!また美味しいお土産見つけたらAちゃんにあげるね! 車の運転は元々好きだから全然苦じゃないんだぁ!また今度どっか行こうよ!】
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作者名:FlowerDream | 作成日時:2024年3月13日 0時