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佐久間はなかなか車を発進することが出来ず、余韻に浸る。
佐久間(佐久間さんからの大介君…今日たった一日でこの距離感！おい…俺！ヤバすぎだろー！！)
ニヤニヤしながら、もう見えなくなったAが歩いて行った方向を見る。
佐久間(まぁ、ちょっと嘘ついちゃったけど(笑)大介君なんて誰も呼ばないし(笑)でも、Aちゃんだけに呼ばれるっていう特別感〜あーやばい！！)
佐久間(やべ！帰って写真送るんだった！帰ろ俺！(笑))
そうして、やっと車を走らせた。
Aside〜
玄関の鍵を開ける。
すると、リビングの方からテレビの音が聞こえた。
A「ただいま〜」
娘「おかえり〜」
Aは紙袋をダイニングテーブルの椅子に置く。
ガサッ
娘「？何それー？見ていい？」
その音を聞き、すぐさま娘が寄ってくる。
娘「わーぁ！お菓子だらけ(笑)え？どーしたの？」
A「あ、うん。もらったの！由美から！」
Aは今日は由美と会うと娘には伝えていた。
娘「めっちゃ美味しそうなやつじゃん！由美ちゃんどっか行ったの？」
A「あ、ううん。何か知り合いにたくさんもらって食べきれないからっておすそ分け(笑)」
A(あ〜あ。また嘘ついちゃった…)
少し胸がズキっと痛む。
娘「開けていいー？これ美味しそ！」
娘はそんなのお構い無しに、箱を開けて中身を見せてくる。
娘「わーやば！美味しいこれ〜！てか、高そう(笑)」
A(言えないよね…まさかsnowmanの人と会ってお菓子もらったなんて…。ごめんね、大介君…由美の身代わりになっちゃって)
Aは佐久間と娘への罪悪感で一瞬胸がいっぱいになった。
A「ご飯これからだから、そんなにたくさん食べないでよー」
娘「ママも食べてみって！まじで美味しから！」
佐久間side〜
高速に乗りながら、今日1日を振り返る。
(あっという間だったな〜もっと一緒にいたかったけど、Aちゃんは家族がいるし、俺に合わせる訳にはいかないし。でも、次がまたある！楽しみがまた出来ちゃったぁ〜♪
あー次どこ行こっかな〜何て誘おうっかなぁ〜)
佐久間はAのことで頭がいっぱいになっていた。
自宅の地下駐車場に車を入れ、カードキーでオートロックを開ける。
玄関に入った途端…
ツナとシャチがお出迎え。
ニャーニャー
佐久間「たっだいま〜🎶」
いつもより、大きな声で2匹のお出迎えに答えた。
佐久間(さて！2人にご飯を準備したら〜スマホ！)
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
