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Aは椅子に腰かける年配の夫婦を横目に
(私より明らかに年上なのに、同じように登ってきたんだよなぁ…体力まじで付けなくちゃ！)
佐久間「Aちゃん…あのさ、一緒に写真撮ってもいい？」
A「え？っと…私も写るってこと？」
佐久間「一緒にってことだから、まーそーゆーことになるよね(笑) ダメ？」
A「…写真どちらかというと苦手なんだけど(笑) うん。でもせっかくだし！ ていうか！逆に大丈夫なの？！ほら、よくさ、プライベート写真流出！とか週刊誌で！」
佐久間「ははっ！それはさ、見せるやつがいて、それを流すやつがいるからそうなるわけで、別に見せなきゃいいだけじゃん？」
A「確かに…」
Aが大きく頷く。
佐久間「でしょ？俺は別にXとかにあげるわけじゃいし、Aちゃんも秘密主義のプロじゃん？(笑) なら問題なくない？？」
A「だね！自分の思い出の1つとして大事にする」
佐久間「じゃ、こっち来て〜」
佐久間が手招きをする。
ちょうど富士山が写るように、佐久間が右手でスマホを持ち、そこに収まるようにAも佐久間の横に並ぶ。
自然と佐久間の左手がそっとAの肩を引き寄せ
佐久間「ほら、もっとこっちこないと見切れちゃうよ(笑)せっかくの可愛いお顔が(笑)」
Aは一瞬肩に置かれた手にドキッとしながら、それを悟られないようにピースを作り、笑顔でカメラを見る。
佐久間「いくよー！はい！チーズ！」
パシャ、パシャ、パシャ
A「え？連写？(笑) 」
佐久間「せっかくだから(笑)」
A「ね、見たーい」
更にスマホをのぞき込むAの顔が近づく。
佐久間(おぉ……心臓がもたん…やばいこの距離感。写真一緒に撮るってこんなデザートも付いてくるんだなぁ(笑))
佐久間はニヤニヤしながら撮った写真をスライドする。
佐久間(やっぱ可愛いなぁーAちゃん！ あーこれでいつでも閲覧し放題♪ 推しの写真ゲットだぜぃ！)
佐久間は心の中でガッツポーズをした。
佐久間「後で、送るね！」
A「うん。いい感じで富士山も写ってるね！ありがと！」
佐久間「そろそろ、降りようか！」
A「うん。そうだね、日も暮れそうだし。」
そしてまた自然と佐久間はAの手を取り、優しく握りながら階段を降りた。
A(あたし…大介君のこと意識してる…かも)
久しぶりの胸のドキドキに戸惑いを隠せないA
車に乗り込む。
車内には自然と会話が広がり、優しい時間が流れる
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年3月13日 0時
