Second chance at life

㊵ ページ39

片付けと下ごしらえが終わり、息子がお風呂から上がったのを見計らって洗濯機を回す。

その間に乾いた洗濯物をたたみ、それぞれの部屋に持っていく。

やっと自分のお風呂の番。かといってゆっくり入っている余裕はない。出たらすぐに洗濯物を干さなくてはいけない。

全ての家事が終了し、リビングのソファーで一息つく。

A「はぁ…疲れた…」

そこで、やっとスマホを手に取る。

すると2件のメッセージ

タップすると、

佐久間【こんばんは〜今日も一日お疲れ様！忙しい時間にごめんね！返事はいつでもいいからね〜！
今日ね、ロケ先でめっちゃ美味しそうなスイーツ見つけちゃってさ！思わず買っちゃったんだけど、ひとりじゃ食べきれなくて(笑) まだ日持ちするから、もし良かったらAちゃん、ど〜かなって？思って！ほら、昨日スイーツモリモリ食べてたから好きかなって！】

A「モリモリって(笑)…」

思わず文章の内容が可愛すぎて笑ってしまった。

A(甘いの好きなんだ佐久間さん。昨日デザート頼めば良かったのに笑)

A(あれ、もう一件？)

見慣れないアイコンをタップする。

しょーたと書かれたアイコン。

翔太【こんばんは。昨日はお疲れ様でした。実はさ高田さんの事、ちらっと聞いてさ。俺全然気付かなくて。
大丈夫だったかなって思って、LINEしてみました(笑)】

A(あ…。そっか、高田さんの事聞いたのか…。設楽さんに知られてないかな、大丈夫かなぁ？心配してくれたんだ。渡辺さんからLINEなんてびっくりした。)

まずは佐久間さんへの返信文を打ち始める。

A【こんばんは、お仕事お疲れ様です！佐久間さんって甘いもの好きなんですね(笑)どんだけ大量に買ったんですかぁ？(笑) 私なんかがお裾分けしてもらってもいいんですか？(笑)】

送信！

A(さて、問題は渡辺さんだ。また、佐久間さんとは違った感じのちょっとクールなLINE？なんて返そう…)

Aは悩みながら、文章を打ち始める。

A【こんばんは、お疲れ様です！高田さんのこと聞いたんですね。私は全然大丈夫です！心配してくれてありがとうございます。佐久間さんが助けてくれて本当良かったです！
ちなみになんですけど、その事って設楽さんって知っていますか？】

送信！

送信したと同時にAのバイブ音が鳴る

ブブッ

佐久間さんからだ。

A「はやっ(笑)」

佐久間【うん！もらってもらって！Aちゃんって土日休みなんだっけ？】

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