Second chance at life (ページ34)

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Aは休む間もなく、軽く朝食をとり自分の身支度を始めた。

ブブッ

テーブルの上のスマホからバイブ音がした。

A(ん？だれだ？急用なら電話鳴るだろうし、後でいーや)

Aは準備を終え、玄関の鍵を締め車に乗る。

エンジンをかけ、スマホを手に取った。

A(さっきの誰だろ？)

Aは画面をタップしLINEを開く。
するとそこには、一昨日見慣れたアイコンが表示されている。

A「え？」

一昨日の出来事を思い返す暇もない程の朝の忙しさに自分でもビックリした。
そのアイコンを見て記憶が蘇る。

佐久間「おっはよー！Aちゃん。土曜は寄り道から無事に家に帰れたかな？楽しかった！ありがと〜！今日も一日がんばろぅ！！」

朝から佐久間の元気なメッセージ。声に出さなくて文字だけで伝わってくる。

A「ふふっ」

思わず微笑む。

A「あ、やばい！時間っ！」
(後で、ゆっくり返信しよ。)

AはそのままLINEを閉じ、職場へ車を走らせた。

佐久間side〜

佐久間(どーしよう、朝から送っちゃおうかな？ウザイかな〜。いいや！迷うなら送ってしまえぃ！)

佐久間は送信後、何度かLINEを開く。なかなか既読がつかない。

佐久間(そうだよなぁ。忙しいよなぁ〜逆に迷惑だったかなぁ。)

佐久間は少し後悔しながら、スマホを握っていた。

佐久間「おっ」

既読がついた。が、そのまま返信はなく時間だけが過ぎていった。

仕事の時間になり、佐久間は自分の車で事務所へ向かった。

今日は深澤と目黒と3人の仕事。YouTube企画の動画撮影。

深澤「おー佐久間おはよ！土曜日はお疲れ！あの後設楽さんからLINE来て、またご飯行こうって！」

佐久間「おはよー！え？また皆で？？」

深澤「あ〜(笑)昨日のメンバーってこと？そこまでは言ってなかったけど(笑)」

佐久間「そっか…」

深澤「何か佐久間、心なしか元気ないな？」

佐久間「え？そぉ？普通に元気だぜぃ！」

佐久間(やべぇ、LINEの既読スルーに結構凹んでる俺がいる(笑))
ニヤニヤしながら深澤が寄ってくる。

深澤「で、あの後Aちゃんとは…？連絡とってんの？？」

興味津々の深澤が、更に話しかけようとすると、

目黒「おはようございますー」

佐久間「おー！蓮！おっはよ〜！」

目黒「相変わらず、テンション高いね佐久間くん(笑)」

佐久間はありったけの笑顔で目黒さんを迎えた。

深澤「佐久間！また後でな(笑)」

深澤は佐久間の耳元でコソっと囁いた。