Second chance at life (ページ4)

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テーブルに並んだ箸をみて、由美がボソボソと数を数え始める。
由美「ねぇ、9人？？てっきり先方1人か2人かと思ってたのに。やば、マナーとかよく分かんないんだけど(笑)
ご飯喉通るかな」
A「確かに、、芸能関係の偉い人とかだったら絶対変なとこ見せられないし、食べた気がしなそう(笑)。お腹ペコペコなのにぃ〜」
由美「何か緊張してきたかも」

と、いいつつもやっぱりいくつになっても女子！
由美とさっき終わったばかりのセミナーでの話で盛り上がる。セミナーの内容のワードは一切出ることなく、司会の人の滑舌がどーだの、「斜め前のおじさん絶対イビキかいて寝てたよね！」そんな話であっという間に時間が過ぎていった。

トントン部屋の戸を叩く音がした。

すっかり2人の世界で盛り上がっていたところに、その音で一瞬にして我に返る。 2人して慌ててきちんと座り直し、咳払いをする。
由美A「はい。どうぞ」

(そーゆーところの切替の速さは自分で言うのも何だけど天才的(笑))

上司「どーぞ、どーぞ、中へ」

専務「いや〜高橋さん、設楽さんお忙しいのにお誘い頂いて…」

上司が最初に戸を開け、何やら誘導をしている。
そして、専務が足を踏み入れたその後ろに、、

専務「おぉ、2人共今日はお疲れ様でした」

私達に向けての激励の挨拶。

A(……？！ん？ )

由美「あ！え？…バナナマンの人？え？」

由美が、今からAが心で呟こうと思っていたワードをハッキリ声に出して言った。

設楽「あ！(笑)どーも。そうです私がバナナマンの設楽と申します(笑)初めまして！」

その後ろに続いて、芸能関係者らしきディレクターみたいな風貌の男性がにこにこしながら「あ、ど〜も〜ぉ、高橋と申します。」

由美A「あはははっ！」

A(余りにも登場が面白くて思わず私達は笑ってしまった。さすがプロ！)

設楽さんと高橋さんが気さくな人だとその登場で直ぐに察した。

上司「どーぞ、設楽さん、高橋さん、こちらにお掛け下さい。」

上司が案内した席は私達の対照的な端の席。
そして私の隣に上司が座り、その横に専務が座った。

由美A「…？」

何故か、私達の真ん前は三善の箸が箸置きに並べられているまま。
(あれ？もう全員入ったよね？まだ誰か来るってこと？)

設楽「あ！そこね、もう3人来るので、もう少し待っててもらってもいいかな？」

2人「あ、はい」