Second chance at life (ページ24)

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華奢で小柄なAが、壊れてしまんじゃないかと思う一方、あんな乱暴に壁に押し付けられた姿を見た佐久間は、苛立ちと、何でもっと早く来てあげなかったんだ。と後悔の気持ちで一杯になっていた。

A「佐久間さんが来てくれて良かった…ほんと…。
今日会ったばっかりなのに、声聞いただけで何か安心しました。」

Aはそんな不安な気持ちを口にした途端、感情が溢れ涙目になった。

佐久間はいつもの優しい顔に戻っていた。

佐久間「Aちゃん、ごめんね怖い思いさせちゃったね。気付いてたんだ、あいつがAちゃんの事追いかけて行ったの。そん時俺歌ってて…途中でやめてでも来るべきだった。」

涙目になったAを目の前にした佐久間は抱きしめたい気持ちをグッと堪えて、そっとAの肩に手を添え、優しく撫でた。

A(やば…私泣くの？しかもこんな優しくされたら、涙出ちゃうよ…)

Aは必死に涙を堪え…

A「佐久間さん、、！！本当にありがとうございました。この恩は一生忘れません。」

佐久間「一生って(笑) めっちゃ重いじゃん」と茶化してみた。

佐久間は優しい笑顔でAを見つめた。

佐久間(Aちゃんに、嫌な気持ちのまま帰って欲しくないし、これでトラウマとかになって欲しくない。)

佐久間「部屋戻れそう？嫌だったら俺、設楽さんに話してくるから顔合わせないようにするよ？」

A「いや、大丈夫です！設楽さんにも言わないでください。ほんと私は大丈夫です。若い子とは違うんで(笑)」

Aは頑張って笑って見せた。

佐久間(…なんだかな〜ぁ、めっちゃ無理して笑ってるし、そんな状況でもアイツのこと守ってやってて…。
由美ちゃん達が言ってた天使っていう意味、分かったわ。あーガチで守ってあげたくなる)

佐久間「じゃさ、俺の隣にずっと座ってて。そしたらアイツ絶対こっちも見ないと思うから(笑)」

A「はい、ありがとうございます。普段にこにこしてる優しさの塊からは、想像出来ないくらいに怒ってくれて。かっこよかったです(///)」

Aが照れながら下を向く。

佐久間(うぅ…、か、可愛すぎる。キュンキュンさせるじゃんかぁ〜。年上なんだよな？年下にしか見えない(笑))

そんな会話しながら部屋の前に着いた。
一瞬、Aが息を呑んだのが分かった。

佐久間が扉を開ける。

佐久間は両手でさらっとAを自分の後ろに隠し、Aの歩幅に合わせて少しづつ歩く。