㉓ ページ23
無言のAに、ちょっとイラッとする高田。
高田「ねえ、交換しようよ！今度飲み行かない？いい店知ってるんだ」
A「あの…、ごめんなさい。」
A(やだ…何かこの人怖い。あーこういう時由美がいたら上手くくぐり抜けられるのに。)
高田は拒否されたことに更にイラつきを出し
高田「いいじゃん、減るもんじゃないしさ！今度個人的に会おうよ。」
A「…ごめんなさい。ちょっと無理です。。」
A(あぁ…もうやだぁ…誰か来ないかなぁ、来るわけないか、こんな離れたとこじゃ…。苦手こういうの…部屋に戻りたい…)
A「私戻りますね」
Aは、高田から距離を取り、部屋に戻ろうとしたその瞬間…
高田がAの腕を強く掴んで、壁に押し当てた。
A「痛い…離してください」
高田「ちょっと可愛いからって、調子乗ってると痛い目みるよ」
高田は部屋に登場した時の腰の低さとは180度違う別人のようにAへ更に距離を詰めてきた。
Aはその力強い高田さんの腕の力に身動きが取れなかった。
A(怖い…。やだ、ほんと離してよ！)
お腹に力を入れて声をだす
A「もう、ほんとに離してくださいってば！嫌なものは嫌です！！」
高田「…っつ。」
Aが腕を振り払おうと下を向きながら、力いっぱい抵抗していると…
「おい、お前何やってんだよ！！離せ」
A(…え？)
高田「痛っ！！痛たたたっ、、」
聞きなれた声…Aが顔を上げると…
佐久間が凄い怖い顔で、高田さんの腕を鷲掴みにして背中で捻って動けないようにしている。
高田「わ、わ、分かりましたから！痛い、痛いぃ！離してください！！」
佐久間はそれでも離そうとしない。
佐久間「ねぇ、設楽さんに言うよ？今頑張り時なんじゃないの？ すべてパーにしたいの？」
佐久間は高田を睨んだ。
高田「！！それは勘弁してくださいよ！もう何もしないですから！！ほんとですって！」
高田は半泣き状態で、腕の痛みから体制が崩れていく。
佐久間「二度と彼女には近寄るなよ。次見つけたらまじでタダじゃすまないからな！」
高田「は、は、はい…」
佐久間はやっと強く握り締めていた腕を解いた。
高田は走りながら部屋に逃げて行った。
佐久間「大丈夫だった？Aちゃん！怖かったよね！もっと早くに来ればよかった。ごめんね」
A「何で佐久間さんが謝るの？ 助けてくれてありがとう。怖くなってどうしていいか分からなくって…」
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年2月25日 21時
