Second chance at life (ページ21)

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部屋じゅうに拍手が響き渡った。

設楽「やっばいねえ。2人でデビューしたら？(笑)」

高橋「ほんと、息ぴったり。聞き惚れちゃった。」

カウンター席でご飯を食べていた高田は、Aの歌声を聞いた途端、食べる事も忘れて曲が終わるまでずっとAから目が離せなかった。

高田「なあ、山下、やばくね？Aさん？って歌手？知ってる？」

山下「いや、違うだろ。俺、アイドルとか結構詳しいからあれだけど、見たことないよ。今日初めて見た。
たまたまビジュアルも良くて歌が上手いだけなのか、これからデビューするのか？のどっちかじゃない？」

高田「やべーわ！俺のタイプ！LINE交換したいな」

山下「お前はいつもそればっかやん！(笑)やめとけ！今回はさすがに無理だって！ちょっとルックスいいから、いっつも女はみんなお前にいっちゃうからな」

高田「…」

佐久間「ほんと、しょーたもだけど、Aちゃん、ヤバいって！歌声が耳から離れないよ(笑)」

A「いえいえ、とんでもないです！お粗末さまでした…」

由美「ホントさあ、Aどんだけ謙虚なのよ(笑)」

深澤「ま、そこがいいとこなんだよね！」

深澤(なんせ、そこに惚れちゃってんだから、おふたりさんは。。)

渡辺「ありがとね、Aちゃん。めっちゃハモリ気持ちよかった！」

A「こちらこそ、人生で貴重な体験をさせてもらえて感無量です(笑)」

渡辺「ははっ！」

と、高いキーで笑う。

渡辺(何でこんなに低姿勢で嫌味が全然ない。発言が面白いし(笑)何か居心地がいいな…)

佐久間(いいなぁ…翔太。でも俺も〜なんて勇気はさすがにないしな。あー何かモヤッとするから、パーッと歌うか！)

佐久間「じゃ！僕入れまーす！！」

A「設楽さん、ここって御手洗ってどこにあるんですか？」

設楽「えーっとね、扉出て、左にずっと真っ直ぐ行くと突き当たりを右に曲がった奥だよ。ちょっと歩くかな(笑)。大丈夫？分かる？」

A「あ、はい！大丈夫だと思います。ありがとうございます。」

A「由美、ちょっとトイレ行ってくるね」

由美「おけ！そしたらまた適当に曲チョイスして入れとくね！(笑)任せといてー」

A「いや、いいから！(笑)」

そして、Aは1人大きな扉を開けてトイレに向かった。

佐久間(～🎶🎶〜ん？あれ、Aちゃん、どこ行くんだ？トイレかな)

佐久間さんは歌いながらもチラチラAの方を見ていた。