�� ページ17
由美「あー！いつ聞いてもまじで惚れるわ(笑)この歌声！失恋した時にファイトソング歌われたら絶対泣くやつ！よぉ！Aさいこー！！」
Aは照れ笑いをしちらっと由美の方をみた。
渡辺(え？なに…今の。やばっ！可愛いんだけど…)
佐久間(ん〜ずっと聞いてたい…しかもヤバい、胸にジーンとくる。心に響くなAちゃんの声が…)
佐久間の大きな目が少しだけ赤くなっているのに深澤だけが気が付いた。
深澤(だよな…うん。さすがに俺もわかるわ。こりゃ好きになる(笑)もういい！！みんな好きになれ(笑)、こりゃ聴き惚れるわ！てかよぉ、次歌う俺の身になってくれ…しんど(泣)
〜🎶
Aが歌い終えると、今までで1番大きな拍手が響く。
A「ふぅ…お粗末さまでした…」
恥ずかしそうにそそくさ席に戻ろうとすると…
(佐久間)「Aちゃん！」
佐久間さんはすぐさま、立ち上がってAを手招きし、自分に引き寄せるかのように腕を軽く握った。
A「え？」
(佐久間)さんはAが自分の近くに来て欲しくて、感情のままに無意識に腕を掴んでいた。Aの一瞬驚いた顔にふっと我に返る。
佐久間「あっとぉ！ごめんね！つい、手が勝手に(笑)」
ちょっと動揺した様子で焦る佐久間。
佐久間「だってさぁ〜あまりにも上手すぎるからさ〜聴き入っちゃったよぉ！まじでプロのライブにきた気持ちになっちゃってさー！いや、感動しちゃった〜」
A「あ、ありがとうございます…」
深澤「おぃ！さくま」
小さな声で佐久間の理性を取り戻させるかのように囁いた。
深澤は横目でちらっと渡辺さんを見る。
案の定、さすがにしっかり佐久間とAのやり取りを凝視した渡辺はまたもや拗ね顔。
由美「ね！ほんと上手すぎると思いません！絶対プロ目指すべきですよね〜A〜今日のは更に感動！」
一瞬気まずい空気になりかけた所を由美がガラリと空気を変えた。
深澤(ナイスっ！！由美ちゃん！神対応！佐久間が間違ってAちゃんを勢いて引き寄せて抱きしめちゃったりなんかしちゃったら〜ふぅ〜まじで焦ったわ〜ありがとう由美様！)
佐久間「あ、Aちゃん、ほんとごめん！腕痛くなかった？あまりに感動しすぎて訳わかんなくなった(笑)」
A「いえ、全然大丈夫です！何か…ありがとうございます！そんな褒めて頂いて。プロの方からそんな風に言って頂けるなんて、あの頃頑張って良かったなって思いました(笑)」
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年2月25日 21時
