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設楽「さすがに、一緒の車はまずいから、えーっと由美ちゃんとAちゃんと…高橋さんで(笑)」
高橋「え？両手に花っすか？(笑)」
設楽「ほら、案内役がいないと、彼女達中に入れないからさ！高橋さんは何回も行ってるとこだからいつもの入口から入っちゃって」
高橋「了解っす！すみませんねぇ〜へんなおっさんと同乗で(笑)」
苦笑いをしながら申し訳なさそうにする高橋さん。
A「そんなことないですよ！なかなかお話さっき出来なかったですし、車内で色々話聞かせてくださいね」
高橋「優しいなぁ〜キュンキュンしちゃう(笑)」
設楽「高橋さん、さすがにそれはキモイっす(笑)」
由美A「あはははっ！」
A(ほんっとに、面白すぎて腹筋がやばい(笑) せっかくだし、楽しんじゃおっ！)
A「ね！由美！」
由美「え？何急に？」
A「せっかくだから、楽しもう！」
由美「もちろん！こんな事この先ないんだからさ！」
A「だね！」
高橋とAのやり取りをみて、ちょっと切なそうにする佐久間と、ちょっとムッとする渡辺に…
深澤「どーんまい！さっ俺らは設楽さんの花になろうぜ！」と2人の肩に手をぽんっとおく。
設楽「タクシー来たってさ、まずは高橋さん達先いっちゃって！」
またもや、ナイスタイミングで空気を変える設楽さんの一言に深澤は感謝の念を送った。
3人はタクシーに乗り込む。
車内ではもちろん、芸能界の話題はご法度。全然違う話題で高橋さんが盛り上げてくれたお陰であっという間に目的地についた。
高橋「じゃ、ついてきて。そこのレンガのビルの地下なんだ。裏口があるからそこから入るから。」
と、そのビルを横目に細い路地を無言で少し進む。すると右側に見える鉄の黒い扉の前で高橋さんが止まった。 トントントントン 4回ノックをした。すると、セキュリティが解除される音がする。
高橋さんがドアノブを回し扉を開けた。
すると、薄ら明かりが灯されたオシャレなランプが等間隔で並んでいて、地下に向かう階段の先を照らしていた。
高橋「じゃ、気を付けて降りてね。この下だから」
A由美「あ、はい。」小さな声で返事をした。
無言のまま、コツンコツンと靴音だけが響く中私達は地下へと繋がる階段を降りていった。
A(…ん？何かいい匂いがする。お香？アロマ？ん〜何か癒される。)
階段を降りると、拓けたフロアのその先にお洒落な扉が目に入った。
高橋「さ、どうぞ中へ」
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作者名：FlowerDream | 作成日時：2024年2月25日 21時
