Second chance at life (ページ2)

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翌朝…

A「2人共〜！夜ご飯は用意してあるから、部活行く時と帰ったら鍵だけは忘れないでねぇ〜！お弁当テーブルの上にあるからね！じゃ、行ってきまーす」

娘「オッケー了解〜」

息子「あー」

慌てて、家を出る。
(やっぱ電車って時間通りじゃないと行けないから、ホント焦る)

駅近くのパーキングに車を停め、駅の改札に足早に向かう。

(由美は、私の一つ先の駅から乗車。昨日打ち合わせしてた通り、3両目で待ち合わせ)

プシュードアが開く。

由美「はぁ〜間に合った〜」

A「珍しい、息切れしてるじゃん(笑)」

由美「いや、娘をじいじに預けに行ってから来たんだけど、道混んでて間に合わんかと思ったのよ」

(由美は、同じシングルマザー、娘ちゃんが小学生でまだ手が掛るから、こんな急な休日出勤は実家に預けに行かなくてはいけないという、更に肉体労働が課せられる。)

由美「セミナーって何時間くらいあるんだろうねぇ。寝そう(笑)。しかも食事会って何？どっかの偉い人との会食とか？また、疲れるじゃん(笑)」
A「わかる(笑)」

そんなたわいも無い話をしながらあっという間に目的地の最寄り駅に到着。
ここでも足早にセミナーが行われる高層ビルへ向かう。

上司「おー！こっち、こっち！！悪いね〜休みの日に急なお願いで。ちゃんと休日手当も出すからさ。」

由美と私は顔を合わせて、苦笑い(笑)

上司「そうそう、食事会っていうのがさ、うちの専務が以前芸能関係の人の治療で相談受けてて、腕のいいドクター紹介して無事に完治したらしくてさ。ほら、専務顔が広いからさ。そのお礼も踏まえて食事の席を設けたいって事になって…」

由美「え？それって私達まったく関係なくないですか？？」

上司「(笑)そ、そうなんだけど… 専務から今うちで社内を上手く取り仕切れていて、人望がある人を連れて来て欲しいって…言われちゃってね。そういった芸能関係の治療とかって、内密にする事が多いから、先方も色々警戒してるんだろうな。」

由美A「はぁ…」

上司「で、真っ先に君たちが浮かんだって訳(笑)。て、ことでここは僕の顔を立てると思ってよろしく頼むよ。」と、顔の前で拝まれる。

)普段こんな謙虚に頼むタイプの人ではないので、よっぽど困ってるんだろうなぁ…)

A「分かりました。くれぐれも失礼のないように頑張ります！」

そして長いセミナーが始まった。