文豪ストレイドッグスの世界線にトリップしました『にっ！』

理解 ページ9

太宰「嗚呼,その通りだよ」





敦「他の……犯行現場とか銃で脅したとかはどうやって」





太宰「そこまではお手上げだよ


乱歩さんの目は私なんかよりずっと多くの手掛かりを捉えていたのだろう」





A『あー…私もそこまではちょっと』





載ってなかったからっていうよりどれだけ考えても判んなかったんだよね





敦「あ,でも！彼女の台詞まで中ててましたよね」





A・太宰『「ああ／うん,あれはね……」』





A『時計だよ』





太宰「そうだ,彼女には特定の交際相手はいないって話だったよね


でも彼女の腕時計海外銘柄ものだ,独り身の女性が自分用に買う品じゃあない」





A『そして杉本元巡査の腕時計も同じ機種の紳士用だったんだ』





敦「じゃあ……あの二人は」





太宰「うん,早朝の呼び出しに化粧もせずに駆けつけるそして」





A『同じ機種の腕時計』





太宰・A「『二人は恋人同士だったのだよ／だったんだ』」





太宰「職場にも秘密のね」





だから杉本元巡査は山際女史の顔を蹴り砕けなかった





たとえそうしないとマフィアの仕業に見せかけられないと判っていても





太宰「さて敦君,Aちゃん,これで判ったろ
う？」





A『はい,勿論』





敦「何がです？」





太宰「乱歩さんのあの態度を探偵社の誰も咎めない理由がさ」







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