4*優しい悪魔さん? なんですね… ページ5
「おや? 確かA姫は魔物を多少知ってるんじゃ…」
「あ、えっと…私、バトルの最低限のことだけ教えられたので…」
「そうかい。 …と、それより姫は?」
「姫…は、分かりません…、起きたら、居なくなっていて」
「成る程、教えてくれて有り難う。
しかし毎度のことだけど何処に行ったんだろうね…」
うーん、と手をこめかみに当て、疲労が滲み出した様子の彼に、軽く思考を回す。
今分かっているのは、姫が何処かへ行った、そしてそれはいつものことである、それと…。
姫は本当に自由気ままな生活を送っているらしいということ、位だろうか。
まぁ利益にはどうやってもならな…。…いや、これは姫にとって魔族は怖いものでは無いという証明になる。
何だかんだ言って昨日は少し疑っていたのだが、どうやらそれは真実のようだ。
まぁ証明というのならば目の前の彼も危害を加えてこないし、安易に攻撃はしないように思える。
じっと彼を観察していると、黒く長い、先の尖った尻尾がしゅるりと動いた。
思わず跳ねてしまうと、軽やかな笑い声が降ってくる。
座ったまま彼を見上げると、にこにこと笑った彼が私の側にしゃがみこんだ。
「私が怖いかい?」
「…は、い、少しだけ…」
「…ふふ、姫は一切怖がらなかったからね。
私からするとその反応は新鮮で面白いんだよ」
「っ…」
ぽん、と頭に手を置かれ、そのまま優しく撫でられる。
反射的に目を閉じて身動ぎをやめてしまったが、これは獣人である故の仕草なのだろう。
しかし魔物に撫でられるというのも中々体験しないもので、それのせいなのかそわそわしてしまう。
ふわりとした感触を残して離れていった手に目を開けると、予想の他顔が近くにありびっくりした。
「A姫も姫を探しに行くかい?」
「…はい」
「…私はまだ怖いかな」
「い、え、その…逆に、優しい方のような…気が、します」
「嬉しいことを言ってくれるね、君は。
…じゃあ行こうか」
差し出された手に一瞬戸惑うが、おずおずと手を握る。
少しばかり身体が硬直していて、自分が緊張しているのを自覚したが、これは恐怖などではなく、もっと別の何かだ。
それを理解する暇も無く、手を優しく引かれると、彼の尖った爪がほんの少し触れる。
何故だかふわふわとした気持ちと謎の熱が沸き上がってきて、赤い顔を伏せて彼に着いていった。
5*容姿を変えた方が良いんですかね?→←3*熊さんって何て名前なんでしょう
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shizukuk190812(プロフ) - 続き更新する予定ってありますか??応援してます!とても面白かったです!頑張ってください♪ (2022年8月5日 21時) (レス) @page6 id: d84002812f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年11月19日 2時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - みささん» うぇっ、返信くそ遅れましたごめんなさい!!! お褒め頂き光栄です! すっごい気まぐれ更新ですが頑張ります!! ありがとうございます!!!!!! (2020年3月7日 21時) (レス) id: 3486eef784 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いですぅぅ!がんばってください! (2019年12月17日 13時) (レス) id: 3df2cbc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - みかんにゃ〜さん» わあぁ、ありがとうございます…!! そう言ってくださると励みになります…! 気ままに更新して行くので、良ければこれからも見ていってください!!! (2019年9月11日 22時) (レス) id: 3486eef784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコミント | 作成日時:2019年9月2日 7時