【wrwrd】時の巫女 (ページ14)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:3,788 hit

13.赤の歯車は__ ページ14

［結視点］

～～～～～～～～～～～～～～～

色々あって時は過ぎ、今は放課後。高校からの帰り道。
そういえば、トントン君の歯車がずれ始めたのは、いつなんだろう。
と、考え事をしながらトントン君の家に向かう。本人に聞いてみるか。

tn「『なぁ。/ねぇ。』」
『あ、良いよ先に。』
tn「おん。実は明日が、壊れたキッカケがあった日なんや…。本来なら、友人に強く当たってしまうんよ。でもここで、強く当たらないように変えたいんや。」
『今までのままだったら、その後どうなってしまったの?』
tn「その友人との間に見えない大きな壁ができてしまったんや。そいつはクズやけど、仲が良くて……。それから…お、れは…。」

トントン君が苦しそうに俯いた。……もしかしたら、友人って__。
……とにかく、トントン君を…。

『ゆっくり、ゆっくりで良いんだよ。焦らないで。とりあえず、トントン君の家に行こう?話の続きは、その後で。』
tn「…おん。」

顔を上げたトントン君の瞳から、涙が零れていた。絶対に明日を変えて見せる。