第37話 過去:5.5 ページ38
とにかく年がら年中考え事をするのが好きなワトソン君のことだから泥沼に入ってんやろなーと思った俺からのささやかな気遣いであった。
ちょっとでも柔軟な脳にしてやろうということで酒を煽ってやったのだ。
「わぁワシはなんて友達思いなんやろ」と自分の頭を撫でてやりたい気持ちに浸ったところで最早予想通り過ぎるオチなのだが…
ワトソン君酔っぱらった。
「ふぁんきぃさん。とわこさんが、あの、抱き着いたまま離れません…」
「うん…酔うとスキンシップ激しなるからなぁ…」
「私は構わないんですけど、暦海くんがやきもち妬くのであっちの部屋に暦海くん寝かせてくれませんか？」
俺らがリビングから離れないから子供も離れなかったらしい。
言われるがままに彼を別室の布団に寝かすとAさんは「ありがとうございます」と微笑んだ。
ついでにとわぽんはいつの間にか彼女の腹に顔を埋めている。
「Aさんの腹に帰りたい…切実に…」
「なんか凄い事言い始めちゃったんですけどどうしましょ」
「彼の為に忘れてやってください」
「分かりました。ここであったことは全てなかったことにします。イッツオールフィクション！」
これは天然なのか酔いなのか判断がつかん。
だが身長180センチ越えの男が引っ付いていても机の片づけをしようとするあたり意識はしっかりしてそうだ。
「ひゃん…っ、とわこさん足撫でるのはやめてください。太いから気にしてるんです」
「叱るとこそこやないしほぼ押し倒されてるんですけど助けたほうがええ？」
「はい。とわこさんの為にもお願いします」
虚ろな目で小難しいことを呟いているとわぽんを後ろから叩くとまさかの寝た。ワシが何杯飲ませたかは忘れたが相当酔っていたらしい。
倒れて動かなくなった彼をつついて心配していたがおじさんは君の方が色々と心配だよ。
「他に何もされてないか？」
「はあ。先ほど肩を噛まれましたが無事です」
「それ無事って言うんかなぁ…。お嬢さんほんまワトソン君のことどう思ってるん？」
その場のノリで聞いた質問だったが彼女が顎に手を当て悩む素振りを見せたことで重要なことを聞いてしまったと後悔した。
それもまぁ一瞬だったが。
「一生懸命で、可愛らしい人ですよね」
「…へ？なにそれ？どゆこと？」
「いいえ。ほんの仕返しです」
彼女の言っていた意味は分からなかったけれどこれとわぽん押せばいけるんとちゃうと思っていい表情をしていた。
面白いから内緒にしておこう。
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ゆーか@実況者厨 - 順位付きおめでとうございます。ほんとにtowacoさんの性格掴んでるなぁと思わず読みふけってしまいました。これからも応援しています！更新頑張ってください (2016年10月29日 10時) (
レス) id: b57f6b3e4c (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - スベリヒユさん» 誰かわかるかなと思っていたら即刻ばれました(笑)当たりです。がんばります、ありがとうございます。 (2016年10月10日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！がんばっていきますのでよろしくおねがいします！ (2016年10月10日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
スベリヒユ(プロフ) - 凄く面白かったです！！「暦海」っていうのは以前生放送で子供に付けたいと言っていた名前ですかね？雰囲気もギャグも素敵です！更新楽しみにしています！とわぽん大好き(≧▽≦) (2016年10月9日 20時) (レス) id: 3b55e177ce (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!towacoさん大好きなんでこういうの凄い嬉しい( *´艸`)更新頑張って下さい!! (2016年10月9日 16時) (レス) id: 63ce42142e (このIDを非表示/違反報告)
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