第21話 会社:1 ページ22
私の仕事が何なのかはともかく会社にて非常に面倒なことになった。
「見ーたーよー。てこでも大阪から動かないって言ってたとわぽんがうちに来てくれたのはこういうわけだったんだね」
「どういうわけですか。返答次第じゃただじゃおきませんけど」
昨日Aさんの家に行った際仕事用タブレットを忘れたため明日で良いですとも言えず彼女に届けてもらったのである。
それを見ていたのがこの男、私の(尊敬できない)先輩にあたるセピアさん。
「え？あれ彼女じゃないの？」
「関係が気まずくなるので絶対広めないでくださいよその話！」
「そう言うってことは気まずくなりたくない関係の子なんだ」
しまったと口を塞ぎたくなったが我慢する。
適当なことを言う割に指摘は鋭い。
事実私はAさんに特別な感情を抱いている。
それは恐らく好きとか恋とかそういうのなのだろうけど如何せん3次元の女性に惚れる経験が少ないせいで決定打にならない。
「彼女の家にいる子供に用があってよく行くだけで…彼女は私のことなんてどうとも思ってないですよ」
「…とわぽんって意外と分かりやすいやつだったんだね。それにしても面白いことになってるなぁ、ふぁんきぃさんに報告しておこう」
「やめろ！あいつが関わると碌なことにならん！」
このとき私は十八番である嘘の一つでも付けばよかったのだ。
ぶっちゃけセピアさんにはバレそうだが自分の性根から見てもそうするべきだった。
それが出来なかったのは見事に掻き乱されている証拠だ。
「っていうか子供？子持ちなの？」
「あー…そこはちょっと複雑な事情がありまして。あんま詮索しないでください」
「ふぅん。でもそうなるとどっちか分からなくなりそうだね」
主語がなかったため彼の意図することが分からず首を傾げた。
すると彼は緩やかに目元を細める。
「子供に会いに来てるのか彼女に会いに来ているのか、どっちか分からなくなりそうじゃない？」
…やっぱりこの人に話すんじゃなかった。
「暦海くんに会いに来てるか私に会いに来てるか、ですか？」
「はは、変なこと言う人ですよね。あんま深く考えんでください」
馬鹿正直なことに今日あったことを軽くAさんに話してしまった。
別に気にしてへんけど最後の台詞はちょっと聞き捨てならんかっただけだ。
「私は…私たちに会いに来てくださってるのだとばかり思ってました。あっ！私含めるとか調子乗りましたかね！？」
当然のように言われたその言葉が今のところ正解だ。
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ゆーか@実況者厨 - 順位付きおめでとうございます。ほんとにtowacoさんの性格掴んでるなぁと思わず読みふけってしまいました。これからも応援しています！更新頑張ってください (2016年10月29日 10時) (
レス) id: b57f6b3e4c (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - スベリヒユさん» 誰かわかるかなと思っていたら即刻ばれました(笑)当たりです。がんばります、ありがとうございます。 (2016年10月10日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！がんばっていきますのでよろしくおねがいします！ (2016年10月10日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
スベリヒユ(プロフ) - 凄く面白かったです！！「暦海」っていうのは以前生放送で子供に付けたいと言っていた名前ですかね？雰囲気もギャグも素敵です！更新楽しみにしています！とわぽん大好き(≧▽≦) (2016年10月9日 20時) (レス) id: 3b55e177ce (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!towacoさん大好きなんでこういうの凄い嬉しい( *´艸`)更新頑張って下さい!! (2016年10月9日 16時) (レス) id: 63ce42142e (このIDを非表示/違反報告)
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