第七十二話 ページ22
- you side -
徐々に意識が戻っていく。
目を開く。
『…ここは？』
USJじゃない。
真っ暗で、何も見えない。
不気味。
「───久しいねぇ、A。」
『…！！
オール･フォー･ワン！！！』
ここは？一体…
「ここは、意識の中…僕の心とでも言っておこうか。」
『ねぇ、どうして私が？』
オール･フォー･ワンなら、
"強個性"の他者から奪って
こういうこともできるのか。
それとも、継承者のようなアレか。
でも、私は継承者では無い。
じゃあ、一体…。
「君の気になっていることを、
いくつか話してあげようと思ってね。
黒霧が言っていただろう？弔から直々に、と。」
『……どういう意味なの』
「あれは、弔からというより…僕からっていうのが
正しいかな？」
オール･フォー･ワンから、私が、
敵連合への勧誘…？
『なんで私なの？』
「それは、君が可哀想だと思ったからだよ
3年前…だったかな？君と初めて話した時、
そう言ったはずだが」
『…歓迎？』
「ああ」
『その目的は？』
「強い君の"意志"が、必要だと思っただけさ。」
私の、意志…
昔の私は、
どういう気持ちだったっけ。
その時、私の視界は再び奪われた。
オール･フォー･ワンの声も
聞こえなくなっていて、
でも、私と同じ声が聞こえた。
【私らしく居たかった。】
すすり泣くような声で言った。
その後に聞こえたのは、
泣き叫ぶような声だった。
【愛されたかった。】
ああ、そうか。
私の"意志"が招いたこれは、
幸せなのかも。
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縁(プロフ) - 名無し25433号さん» コメントありがとうございます！時間のある時にでも構想を練っておきますので、良ければ楽しみにしておいて下さい！ (2023年3月29日 14時) (
レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
名無し25433号(プロフ) - 短編的な小説⁉︎ 需要ありまくりです！これからも緑さんのペースで更新楽しみにしています！ (2023年3月29日 0時) (レス) @page7 id: 44af73466c (このIDを非表示/違反報告)
縁(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言ってくれると有難いです。これからも色んな人に見ていただけるよう精進して参ります！ (2023年3月26日 18時) (レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!続編おめでとうございます!とても素敵というかなんというか文章が読みやすくて楽しく読ませていただいてます!更新無理せずに頑張ってください! (2023年3月25日 12時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁 | 作成日時：2023年3月25日 9時
