第二十七話 ページ27
- you side -
爆豪が教室に戻ってきたのは、
予鈴が鳴りはじめて少し経った時だった。
「おせぇぞ〜爆豪」
「分かッてるわ！！」
そんな会話に、教室に笑い声が響いた。
私もその笑い声の内の一人だった。
少し後ろを向くと、爆豪と
目が合った。
爆豪は、すぐにハッとしたように
窓の方を向いた。
なにかマズイことでもあったのだろうか...
そんな考えが浮かんでくるも、
チャイムが鳴って授業が始まってしまった。
起立、礼、と、先生の声が掛かる。
席に座って教材を開けば、
教室には、黒板にチョークが引かれる音と
先生の声だけが響いていた。
.
─── キーンコーンカーンコーン...
「じゃあ今日はここまで。
次の授業はさっき渡したプリント絶対持ってくるんだぞ」
先生はそういうと、授業用の荷物を
持って教室を出ていった。
皆はカバンから各々の弁当を
取り出すと、仲のいい友達の席へと
足を運び始めた。
昼休みだ。
「Aちゃーん！一緒に食べない？」
『海青ちゃん、勿論良いよ。』
海青ちゃんはかわいいイルカが描かれた
包みを持って、私の席の前に座った。
「さっきの計算ホント分かんなかった〜...
Aちゃんは分かった？」
『私は普通...、最後の問題は少し間違ってたな。』
「逆に他全部合ってたの？！
私からすれば凄すぎるんだけど...。」
そんな話をしながら
弁当箱の包みを開く。
「今度教えて欲しいなぁ、Aちゃん
教え方優しそうだし、頭良いしさ！」
『頭は普通だよ。教えるくらいなら全然良いよ』
そういうと“やったー！”と、
顔をパッと明るくさせた。
その姿がかわいらしく、
思わず口元が緩んでしまう。
なんて、ほのぼのした会話を
続けていれば、自分の後ろに
気配がするのが分かった。
「バカの会話だな。」
鼻で笑いながらそう言ったのは、
口角をあげている爆豪だった。
.
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縁(プロフ) - ケロまる。さん» 初めまして。私の作品を読んでいただいてありがとうございます。応援していただけると、とても励みになります！面白いと思って頂けるよう努めていきます！ (2023年2月12日 9時) (
レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
ケロまる。(プロフ) - 初めまして。この作品を読ませていただいています。あなたの書くヒロアカの夢小説大好きです。上から目線になっちゃいましたが、更新頑張ってください！ (2023年2月11日 20時) (レス) @page31 id: 0601be7ffe (このIDを非表示/違反報告)
縁(プロフ) - 雪樹さん» 初めまして。励みになるコメントありがとうございます。不定期更新ではありますが、面白い作品にできるよう頑張っていきます！ (2023年2月2日 16時) (レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
雪樹(プロフ) - 初めまして！今日この作品と出会いあまりにも面白すぎて一気に読んでしまいました。今後どうなっていくのかすごく楽しみです。更新頑張ってください！応援しています！ (2023年1月29日 22時) (レス) id: 671c591c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁 | 作成日時：2023年1月25日 20時
