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味が分からないから、食べてもしょうがない。
味がないから、美味しくないから、食べたくない。

「Aご飯できたよー」

あの声は、懐かしいお母さんの声。

何かが焼けたいい匂いがする。

あれは、私の好きだったあの________


「_____い、おい。A」
「!」


目が覚めた時、眼前に端正な顔がどアップに迫っていた。思わず飛び起きる。

心臓の音が耳元でうるさくがなりたてている。

「寝てたんか」
「眠かった。…………もう昼休み?」
「せやで。Aなんか顔色悪いんと違う?」
「そ、そうかな」

顔を近づける治に対して訳もなく慌てて目をそらす。

「保健室行くか?」
「ううん、平気」

前髪を撫で付けるフリをして手で顔を覆った。

「オレは飯食い行くけどお前はどないするん」
「もうちょっと寝てるから行ってていいよ」
「…………さよか。後から来てもええで」


治が席を離れ、教室を出て行く。
その背中が見えなくなるまで目で追いかけて、私は崩れるように机に突っ伏した。


「ばか、あれは反則でしょ…………」


火照る頬を冷たい手で押さえながら唸るように呟く。

(絶対あれわざとやってるでしょ…………)


自分が仮にも美形であることを承知してやっているのか。
疑念をあれこれ巡らせているうちに、夢の中の出来事は泡沫の如く私の脳裏から蒸発した。

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( ͡° ͜ʖ ͡°) - 天使たちの界隈、、、ご馳走様でした。 (2022年7月3日 15時) (レス) @page16 id: 66af0a391c (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 続編読みてぇ…!!ってなりました!とってもワクワクしました! (2021年3月5日 1時) (レス) id: b7466b25cd (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - てゐさん» うぉぉぉぉぉっ!カッコ良死するっ!めちゃ良かったですっ!頑張って下さいっ!応援してますね! (2018年5月18日 15時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
てゐ(プロフ) - awoakes72ekil11さん» ありがとうございます! (2018年5月7日 10時) (レス) id: 8cb19e8708 (このIDを非表示/違反報告)
awoakes72ekil11(プロフ) - 良いお話しですね(*´ω`*)少しずつ楽しく読ませていただいてます(*´ω`*) (2018年5月3日 21時) (レス) id: 6700fbd6c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てゐ | 作成日時:2018年4月30日 17時

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