転生したのは宮の"父" (ページ3)

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宮の父　2 ページ3

部活が終わり、侑と治を先頭にバレー部員達は歩いていた。

角名「侑達のお父さんって、どんな人？」

侑「せやな…。オトンはいっつも俺らの為に、色んなことしてくれるねん」

治「俺らがバレーをやる言うた時、オトンはすぐに必要な道具とか買うてくれた。休みの日は一緒に練習もしてん」

尾白「あー、覚えとる。近所の体育館貸し切って朝から夕方までようやりよったなぁ」

嬉しそうに、誇らしげに語る双子。

侑「オトンめっちゃバレー上手くてな！今でも偶に一緒に練習付き合うてもらってるんやけど、日本代表選手さながらのプレーに、毎回惚れてまうねん！」

治「そう！めっちゃ綺麗なフォームやし、レシーブもスパイクも、トスも！ツムとは天と地の差位綺麗やねん！」

銀島「侑よりも上手いって、それもう神じゃん」

あーだこーだと父親の自慢話をする双子の言葉を聞きながら歩いていると、あっと言う間に双子の家に着く。

侑・治「「オトン！！ただいまー！！」」

『おん！お帰り！』

元気よく玄関を開け放った双子に、奥の方から落ち着いた張りのある声が返ってくる。

『荷物置いて、手洗いうがいちゃんとしてこっち来！もうちょいで夕飯出来んで！』

侑・治「「はーい！！」」

ドタドタと靴を脱いで走り出した双子に続いて、部員達は入っていく。

部員「「「「「「お邪魔しまーす！！」」」」」」

『はーい！皆も手洗いうがいちゃんとしておいでー！』

双子に続いて中に入り、手洗いうがいを済ませる。

侑「オトン！腹減った！」

治「今日の飯なに？」

リビングに入っていった双子を追って入ると、台所の方に一人の男性が立っていた。

『ちょお待ってな、後ちょいで終わるけん』

双子によく似た声の男性は、最後の唐揚げを揚げ終わると、作った料理を持って振り返る。

『おお！いらっしゃい！双子の父親の宮和や！適当に座っててええで！』

振り返った男性・宮和は、父親というだけあって容姿が似ているが、それよりも大人の色気のようなものが手でいた。

尾白「オトン！久しぶりやなぁ！」

『おお！アラン！見ないうちにまたでっかくなっただなぁ！』

親しく会話をしている尾白を他所に、部員達は言われたままテーブルを囲んで座る。

角名「すげぇカッコいい」

銀島「おん、カッコええな」

赤木「顔似とんけど、めっちゃカッコええ」

大耳「顔もやけど、雰囲気もカッコええ」

北「…」

口々に感想を述べる中、北だけが、一人唖然と和を見ていた。