27th ページ26
「実はなぁ
この1か月ぐらい無言電話がすごいねん。
ほとんど無言やけど時々ボイスチェンジャーで音声変えて暴言吐かれる・・」
「それってストーカーですか？」
「仕事用とプライベート用の両方の携帯にかかるし、オレのスケジュールも把握している感じだから多分関係者・・・」
「ちょ！
事務所に報告せな！
はっすん、心当たりは？」
オレは黙って首をふる
「電話だけなん？？」
大ちゃんがオレの目を覗き込む
思わず目が泳いでしまった
「はっすん！！！
もしかして今日の転落？」
「大橋くん！！！」
みんなが声を上げる
「大橋くんが階段から落ちるって
おかしいと思ってたんですよ！
警察連絡しましょ！」
「確かに今日の転落は踏み外しやないけど、
たまたま誰かにぶつかっただけかもしれんし、
今後気をつけるよ」
「大橋くん！
そんな呑気な事で
大丈夫なんですか？
俺達交互に大橋くんの護衛します！」
「みんな、かわええな〜
でもな大丈夫やから
俺も男やし
アイドルや
なにふぁむのためにも自分の身は守るから！」
「大橋！
今事務所に連絡して、
移動は電車を使わず送迎の車を準備するようにお願いした。
それと手が空いているマネージャーは、大橋の側から離れないようにお願いしているから、しばらくは誰かと一緒に行動しろよな！」
「丈くん・・」
みんなに迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「はっすん
俺ら自分の意志で協力したいだけ
はっすんが気にする事ないからな！」
大ちゃんの言葉にみんなが頷く
「みんなありがとうな！」
今回もメンバーの優しさに救われていた
その優しいメンバーに隠し事をしていた事に罪悪感を感じていた
そう、階段でオレの背中を押した人の事
これを話すことで、
ある人を傷つけてしまう
でもこのまま黙ってたらいけない
仕事に支障をきたしみんなに迷惑をかけてしまう
マネージャーだけでもオレの背中をおした人物の事を話さなければ！
今日はメンバーがいるから、俺一人の仕事の時に話そう
と思っていた
この甘すぎた判断が
その後の最大の後悔を招いた
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ぐりーん(プロフ) - やまびこさん» やまびこさま、読んでいただきコメントまでもらって嬉しいです(*´꒳`*)ありがとうございます♪ (2022年2月11日 21時) (
レス) id: dd92543ad8 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ - とってもよかったです (2022年2月11日 14時) (レス) @page13 id: 23a3c657d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりーん | 作成日時：2022年2月7日 11時
