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思わず教室を出て、扉の影に隠れる。
あの人ってさっきぶつかった人だよね？なんで私の席に？
『実はあの時めちゃめちゃ怒ってて私のこと締めに来たとか…』
恐ろしい想像をし一人身震いする。その可能性は十分有り得る。あの人なんか怖そうだったし。
「A、何しとん？」
『ぅわあ！！』
どうするべきかと考えていると突然後ろから声をかけられる。突然のことに驚き大声を出してしまった。
すると声の主、コネシマは「そんなビックリするか？」と言って笑った。
「んで、何やっとったん？」
『なんか怖そうな人が私の席に座ってるんだけどなんでだろうって思って』
「怖そうな人？」
私は黙ってその人を指さした。すると、
「ああ、ゾムやんけ！！」
『え、知り合いなの？』
「知り合いも何も中学校一緒やったやん」
まじか。あんな人いたっけ、と記憶を辿るが全く覚えていない。
「まあ、あいつ授業とかずっとサボっとったし覚えてへんのもしゃーないか」
悶々と考えているとシッマがそう言ってくれた。シッマがそう言うならそうなのだろう。
ていうかあのパーカー普通に校則違反なのでは。そんなことを思いながらゾムさんに近づく。
『あのー、私に何か用ですか？』
意を決して話しかけてみるとゾムさんは驚いたようにこっちを見た。
「あ、あの、Aさん、これ。さ、さっきぶつかった時に落としてたと思うんやけど…」
そう言ってゾムさんは何かを差し出した。見てみると私が必死に探していたピンだった。見つかった嬉しさで思わず身を乗り出してゾムさんの手を掴む。
『これ！探してたんです！！すごく大事な物なので助かりました！！ありがとうございます！！』
「そ、そうなんや。ほんなら良かったわ」
『はい！！無くしたらどうしようってめっちゃ心配してて、でもゾムさんが持ってきてくれて良かったです！ほんっとにありがとうございます！』
『？、あのー、ゾムさん？』
シッマから貰った大事な物を無くす訳にはいかない。感謝の意を、ゾムさんに伝える。が、何か様子がおかしい。何か言いたそうにこちらをチラチラと見ているのだ。やはりぶつかってしまったことに対して怒っているのだろうか。
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愛月咲良(プロフ) - 受験お疲れ様でした！！更新楽しみにしてますが作者様のペースでして言ってくださいね…！ (2021年5月15日 13時) (
レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 受験頑張ってください！人生の選択は自分自身でしか決められない筈なので！作者さんの納得のいく結果まで応援してます！ (2020年10月3日 16時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年4月27日 18時) (レス) id: 9d568bf1b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぴ - 評価100票目ゲットだぜ！まじで好きです。 (2020年4月26日 17時) (レス) id: 278f07b6af (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん�� - ！テストに順位がつくんですか？！頑張ってくださいーーー！！ (2020年4月2日 17時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっと | 作成日時：2019年10月1日 23時
