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「...総帥、顔色が大分良くなられていますね。
私達より総帥の方がお疲れなのに...
こんな事に巻き込み謝罪にまで来て頂いて、本当に申し訳ありません」
ケイトはまさかの謝罪...
そこは謝らなくても...しかし、お人よしのケイトだ。
まさか逆に謝罪されるとは思わなかった総帥は、驚いていた。
そしてツカサも..。
自分の仕出かした事に漸く気付いたみたいだな...。
「ツカサ...お前、自分がした事に漸く気付いたんだな？」
「...あぁ、お前のおかげでな。悪かったな」
俺がツカサに問いかけると、ツカサは以前の表情とは違い、すっきりした表情で穏やかに言った。
こいつ、こんな顔するんだ...
これが、率直な感想。
いつもどこか不機嫌、あるいは無表情の時しか見た事がなかった。
「お前、そんな表情で出来るんだな。
少しは回りを見る事を覚えたか？」
皮肉交じりにそう言ってやると
「あぁ、お前のおかげで自分がどれ程バカだったか考えさせられた。
もう２度とあんな事はしない。
これからは家族の事も社員の事もちゃんと考えて行動する。
その為に、俺は『道明寺』を一から立て直そうと思う。
辛い道だが、俺にはそれしかないからな。もちろん、あの事も」
ツカサは俺の皮肉に対してそう答えた。
「....負けないよ。」
「...望むところだ。」
.....本当に、ツカサか？
こんなに短時間で変わるほど俺の話に感銘を受けたか？まさか...
でも、単純な奴で良かったよ。
「ケイト、どうするんだ？ツカサの事、許すのか？」
「ねぇ、その前に『あの事』って？」
最後の『あの事』が何か分からないケイトが俺に聞いてくるけど、それは俺とツカサの『秘密』だ。
「ケイトは知らなくて良い事だよ。それより、許すのか？」
「う〜ん。本当に悪いと思っているなら...ね」
ケイトは、ジッとツカサを見ていた。
「牧野、本当に悪かったと思ってる。嘘じゃない。
もう二度としないと誓ってもいい」
ツカサがそう言うと、ケイトは少し考えているようだ。
「そう....なら許す！
これから大変だろうけど、頑張って。
もう二度とこんな事しないでね」
笑って『許す』と言ったケイト。
本当にお人よしで、普通だったら許す・許さないではなく間違いなく『絶縁』だろうけど....
ケイトにとっては、それほど『大切な友達』って事か....
「ツカサ、良かったな」
「あぁ――」
司は、とても嬉しそうに微笑んだ――
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2022年1月11日 15時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 初めまして、とても面白くて一日で全話読んできました。色々大変かとは思いますが更新楽しみにしています。 (2021年12月10日 18時) (レス) @page4 id: df7faafefb (このIDを非表示/違反報告)
r.s(プロフ) - とても面白い作品です！！更新楽しみにしています！！ (2020年8月9日 4時) (レス) id: f0dda2e9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ す か 。 | 作成日時：2020年5月10日 13時
