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Aside
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――道明寺が動き出した――
...いつかは、こうなるだろうとは思ってた。
でも、類と婚約を発表した当日に動き出すなんて、幾らあたしでも想像していなかった...。
『花沢』との婚約に相当焦ったのだろうけど...。
調べてもあたしの事は何も分からないから仕方ないけど、道明寺財閥はあまりにも必死な感じがして、何だか笑っちゃう....
「ケイト、何がおかしいんだい？
道明寺が動き出したって言うのに...」
あたしが笑っていたからか、お父様が反応した。
「あんた...何考えてる？」
類は、心配そうにあたしを見た。
「...牧野さん、大丈夫なのかい？
こう言ったら何だが、司君の事はもういいのかな？
婚約を発表したのだから心配はいらないと思うが....
道明寺が『ケイト・ウィルソン』を狙っていると言う話は、私達の世界では有名だった...」
類のお父様も、不安そうな顔をした。
「...御心配をお掛けして、申し訳ありません。
会長も類さんも既に御存じですが、私は道明寺財閥とはもう何も関係ありません。
以前はお付き合いもさせて頂きましたが、今は過去の事です。
今後、あちらの御子息と何かある事は絶対にありえません。
これは『ケイト・ウィルソン』と『牧野A』両方の意思です。」
あたしは、不安げな顔をしている四人に、自分の意思を全て伝えた。
そう、これはあたしの...『牧野A』としての意思。
ＮＹに来た当初は、あいつの事を忘れる為に必死だった...
でも、月日が流れるうちに、本当に忘れられたの。
記憶が戻っていると知った今でも、道明寺の事は何とも思わない。
もうあんなにツライ思いは、したくないから...
何よりあたしには、あいつより『大切』だと思える人がいるから――
「そうか、それなら良かった。
もし婚約破棄なんて事になったら、類が立ち直れないのは目に見えてる。
類は牧野さんが大切で仕方ないようです...
これからも宜しくお願いします。
公私共に、類を支えてやって下さい」
「私からも、よろしくお願いします」
「そんな..！こちらこそ！！」
類の御両親は類を思い、あたしに深く頭を下げた。
類のお父様が言った言葉は、あたしにも当てはまる...
あたしだって、類が居なくなったら立ち直れない――
大切なのは、あたしも同じ...
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しおん(プロフ) - あの、一番が見たいのですが、パスワードが分からないので教えて下さい！ (2020年6月30日 17時) (
レス) id: 6b027146c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ す か 。 | 作成日時：2020年5月9日 12時
