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Aside
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「類、これ持って星見よう？」
部屋に戻ったあたしは、紅茶とクッキーを持って類をテラスに誘った。
「うん。」
そう言って素直に付いてくる類。
テラスに出て空を見上げると、今日も綺麗な星がたくさん広がっていた。
「今日も綺麗〜。
日本で見るよりも、壮大で綺麗だと思わない？
類と英徳で空を見上げるようになってから、空を見る事が好きになったんだよね...
それまでは、あまり見る習慣なかったのに...」
「...そうなの？」
「うん。」
いつの間にか、一人の時も頻繁に空を見上げるようになったあたし...
類と出逢って、非常階段で一緒に空を見上げる事が多くなったあの頃から...
もしかしたら、日課みたいなものになっていたのかな...
あたし達は暫く、静かに星を見ていた。
「類...
何か不安な事、ある..？」
あたしがそう言うと、類は勢いよくあたしを見た。
「えっ？何で...？」
驚いたように言う類に、あたしは何でもないように言い返した。
「う〜ん。
何となくそう思ったんだけど...
違うならいいんだけど、さっき考え事してるって言ってたから...
きっと類は、あたしが道明寺に会う事に不安になってるんじゃないかな〜って思ったの...」
「...牧野」
「あれほど道明寺に会う事を嫌がってたし、あたしが類の立場ならやっぱり不安になると思うもん。
でも、あたしは言ったよ？
道明寺の事は何とも思ってないって。
『会っても気持ちが戻る事はない』それは、はっきり言い切れるんだけど...
それでも類は、不安かなって...」
「...牧野..俺...」
そう言って、黙ってしまった類...
あたしを見つめたまま、寂しそうな顔をして...
類が話し出すまで待とう...。
類の不安が少しでも減ればいい...
あたしも類を見つめ返した。
「牧野、俺、確かに不安だった...。
司が牧野の存在を認識したら、あらゆる手段で牧野に近づいたりするだろうし...
婚約したのは俺だけど、司と会ったら気持ちが変わっちゃうんじゃないか...とか..」
「...やっぱり。
そんな事絶対ないって前にも言ったのに、忘れたの？
あたしは類が好きだし、類と婚約もしてる。
あたし達がこんなんじゃプロジェクトだって上手くいかないし、道明寺だって撃退する事が出来ないよ？
類、自信を持って？」
「牧野...」
.
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しおん(プロフ) - あの、一番が見たいのですが、パスワードが分からないので教えて下さい！ (2020年6月30日 17時) (
レス) id: 6b027146c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ す か 。 | 作成日時：2020年5月9日 12時
