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類side
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恥ずかしがり屋の牧野から言われた『愛してる』の言葉...
どんな言葉よりも、俺を幸せにする言葉...
「A、絶対に離さない――俺が、幸せにするから――愛してる...」
牧野を後ろから抱き締めて、星空を見上げた――
牧野と星空を見るのは、三回目...
俺の人生...あと何回、牧野と一緒に星空を見れるんだろう――
俺の部屋で、星空を見上げた夜...
牧野を抱き締めながら見た星は、今まで見た星の中で一番輝いているようなそんな気がした――
「類、明日美作さん来るかな？」
「...来るよ。
あきらも卒業決まってるし、仕事始めたから忙しいはずだけど、世話好きだし。」
「ｸｽｸｽ...そうだね、楽しみだな〜。
きっと、あたしが現れて驚くよね？」
「...だろうね。
あきらが驚く顔、楽しみ――」
明日来るであろうあきらを思い、笑って話す牧野...
牧野が俺の腕の中で笑っているこの瞬間が、俺にとっての一番の幸せかもな...
それから俺たちは、昔話をしたり、星座の話をしたりして、寄り添って眠りについた。
明日の朝、俺が先に起きて牧野の世話をしてあげよう...そう思った。
でも実際は....
「類、起きて？」
...ん、コーヒーの匂い？
...何でだっけ？
誰...？
いつも起きて、すぐに働かない思考...
どうしてコーヒーの匂いがするのか分からないし、牧野を泊らせた事を思い出すのにも時間が掛かった。
「牧野...！！」
思考が働いてくると、牧野を泊らせた事を思い出してからの俺の行動は早かった。
「えっ？類..？」
バンッと寝室のドアを開け、リビングに行くとキッチンから既に良い匂いがしてくる...
「牧野...これ、作ってくれたの？」
「え...うん、早く目が覚めたから..」
「ごめん！本当なら招待した俺が用意するべきなのに...」
「いいよ、そんなの〜。
類、朝食べないでしょ？
少しでも食べてもらえれば良いんだけど...」
そう言って出されたのは、ご飯ときんぴらごぼう、焼魚におひたし、味噌汁...
いつも朝は食べない俺には凄い量...
「いただきます」
そう言って、きんぴらごぼうを一口食べてみると
「懐かしい...」
途端に蘇ってきた高等部の頃、牧野が作ってくれた弁当...
あの頃と、同じ味がした――
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しおん(プロフ) - あの、一番が見たいのですが、パスワードが分からないので教えて下さい！ (2020年6月30日 17時) (
レス) id: 6b027146c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ す か 。 | 作成日時：2020年5月9日 12時
