甘いだけじゃダメだから[雪男] (ページ30)

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緑side

「あべちゃぁん、わからんよぉー！！、」

「もー、康二ってば！ここの式は応用って言ったでしょ！ほら、思い出して！！」

「うあーーー！、もお勉強いやや！！今日は辞めや辞め！！！アイス買いに行くで！！！」

「……はぁ、仕方ないなぁ。昨日は頑張ってたし今日だけだよ！！もう！」

やったー！あべちゃん話わかるやんーー！！
嬉しそうに勉強道具をしまい外に行く準備をする康二を横目に、おれも片付け準備をする

「ふへぇーー、、ココ最近寒暖差が激しすぎやんなぁ、……溶けてまうでぇ」

「大丈夫、溶けないよ」

「しってるやで、、」

そんなくだらない掛け合いをしながら少し肌寒い中アイスを食べ海を見渡す

キラキラしてる透き通る海と砂浜
綺麗だなと思いながら見ていると小さな……ピンク頭の人と大きな黒頭の子がいた

「……ねぇ康二」

「んー？なんやー？」

「あの子たち何してるのかな、海にはいるなら水着なのに、なんで普通の服であんな濡れそうな所までいるのかな」

「それは、、人の自由やないか、？？」

ちょっと気になって凝視していると、ピンクの子が砂浜に文字を書いていた
んー、みにくいけど、、おはよう、かな？
面白い人達だな

そう思って見続けるとどうやら知り合いが来たみたいで顔が後ろに向いて、、

「は、、」

「はぇ？？」

ピンク頭の子の顔が見えた途端、ドキリと胸に雷が走ったと同時に何か懐かしい気がした

「ねぇ、康二、あの子めちゃくちゃほし……い……」

隣にいる康二を見ると

「わ、、あの黒髪の子めちゃくちゃ可愛ええやん」

そう呟いていて

あぁ、

「欲しくなっちゃった、？」

「……うん。」

なんだ同じじゃん。

「じゃあ、明日からどっちが先に落とせるか勝負ってやつだ」

「せやな、負けへんで」

にこにこと手を握りあって笑う、なんだか懐かしい黒とピンクをみてニヤリと笑った

黒side

人間界に来て1ヶ月がたった、生活にも慣れて俺と大介くんは1人行動ができるように…………は、なっていない。
元々2人で過ごしていたから今更1人行動なんてむりだった。

、まぁそんなことはどうでもいい
俺達2人は今初恋の人を探していた。