absk.kjmm[初めて会った時の記憶が喋ってから蘇ることがあるなんて聞いてない！！！] ページ29
人魚パロ
mmskちゃんは兄弟設定
abkjちゃんは幼馴染み
桃side
[大介、蓮。2人が願う通りわたしは貴方達を人間にするわ、でも運命の人と結ばれない限り声は出せなくなってしまうし、1年間結ばれなければ人魚にも戻れはしない、存在が消えてしまうわ。それでもいいのね]
「うん、母ちゃん。俺は、それでいい」
「おれも、大丈夫」
[……絶対…生きてね、1年後、わたしは貴方達が毎日居た岸辺に行くわ。絶対忘れないでね]
もちろん。
そう言いたかったけど言葉が喉につっかえて、思ったように出なかった。
だって、
俺達は、決して結ばれはしない相手に恋をしたから。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
パチリ、目が開くとそこは浜辺で、俺と蓮は簡単な人間の服を着せられたまま流されていた
(蓮、起きてない)
声を出そうとしても出なくて、そういえば1年間でないんだと思い出す。
ゆさゆさと少し強めに揺すると目がぴくりとうごいて
「…………」
口が お は よ う ……かな、そう動いた気がした。
おれもおはよう、と指で砂に文字を書くとニッコリと蓮が笑った。
[1年分のお家とお金は、前海を出て人間界で暮らしてる○○夫妻が手助けしてくれるからそこは安心しなさい、1年間、出会った相手と結ばれることを考えて生きればいいの、わかったわね。]
そんなことを言われていたからか
「あ、大介くん、蓮くん。久しぶり、俺だよ」
おじさんが来て
「まさか2人もこっちに来るとは思わなかったよ、ほら、おいで、まだ歩くのも慣れてないだろうし家に帰るまでが練習だよ」
にこにこと優しく接してくれた
俺と蓮はぺこりと頭を下げて手を握り合いながらゆっくりと歩いた
そんな姿を見ている人がいるとは気付かずに
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作者名：絹ごしぷりん | 作成日時：2022年9月11日 0時
