396.私side ページ46
396.
《Aside》
朝の大橋くんのバックハグからの｢また来るから｣が仕事中も気になりすぎて大橋くんのことだけを考えて一日が過ぎてしまった
仕事が終わって買い物をして部屋に帰ったら玄関のドアの前に…
A｢…大ちゃん…｣
大吾｢あっ、おかえり｣
A｢…ただいま。…なんで？…｣
大ちゃんは手に持っていたコンビニの袋を私に見せてきて…
A｢…ビール？｣
大吾｢うん。これ新作やねんって。まだ飲んだことないんちゃう？｣
A｢…うん｣
新作が出たのは知ってたし飲みたいと思ってたけど仕事も辞めるしビール1本でも贅沢していられないから我慢してた
大吾｢これ高いから我慢してんのやろ？(笑)｣
A｢…うん｣
大吾｢やっぱり(笑)俺から引越し祝い。久しぶりに一緒に飲も｣
A｢えっ、一緒に？｣
大吾｢うん、一緒に。寒いからベランダは嫌やけど(笑)あっ、寒いし、中、入らせて｣
A｢ダメ｣
大吾｢…そっかぁ…1時間くらいここに立ってたら通りかかった人にチラチラ見られてな。その人、西畑大吾やって気づいたんかな。さっきから何回も近くまで見に来んねんけど…｣
A｢えっ、もう何してるの？｣
遠くから足音が聞こえてきたから急いで玄関の鍵とドアを開けて大ちゃんの腕を掴んで引っ張って部屋に入って…
大吾｢嘘ついた(笑)」
A｢えっ？｣
大吾｢ここに来てから誰にも見られてないから(笑)｣
A｢そうなの？...あぁ…よかった…｣
大吾｢A、嘘ついてごめんな｣
A｢…許さない。嘘ついたことも…また私に会いに来たことも…｣
大ちゃんがバレてなくてホッとしたのもあるけど…
大ちゃんがいつも私が弱ってるときに現れるから…
大ちゃんは俯く私の顔を覗き込んで優しく微笑みながら私の涙を指で拭って…
大吾｢もう泣くなー｣
A｢だって…｣
大吾｢会いに来てごめんな｣
A｢…そんなかわいい顔して言っても許さない…｣
大吾｢ビールにスイーツも付けるから許して｣
大ちゃんは袋から私の1番好きなコンビニスイーツを出して私に見せて…
A｢…｣
大吾｢もうこれは飽きたん？｣
A｢…飽きるわけないやん。ずっと変わらず大好きやよ…｣
大吾｢えっ？なんて言った？｣
A｢許してあげるって言ったの」
大吾｢なんなん？久しぶりやのに上からやな｣
顔を見合わせて笑い合った
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音香-otoka-(プロフ) - ほしさん» ほし様 読んでいただきありがとうございます！コメント嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年1月6日 9時) (
レス) id: e9df3dd604 (このIDを非表示/違反報告)
ほし - いつも更新楽しみにしてます！大吾くんと元に戻れますように！ (2022年1月6日 9時) (レス) id: eb9e318007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月30日 23時
