368.恭平side ページ18
368.
《恭平side》
今日の仕事先に着いてすぐに大吾くんに呼び出された。
...たぶんAのことやと思うけど…
大吾｢仕事前にごめんな｣
恭平｢いいっすよ。どうしたん？｣
大吾｢ここに来る前に駅で偶然Aに会ったんやけどな…｣
恭平｢えっ、そうなん？｣
大吾｢うん。…A 体調悪いこと高橋に言ってないんちゃうかなって思って｣
恭平｢…えっ…｣
大吾｢あっ、Aから俺に言ってきたんじゃないからな。…風邪ひくと顔に出るからすれ違ったときに俺が気づいただけやから…｣
…Aのこと朝まで抱きしめて寝てたのにぜんぜん気がつかなかった…
恭平｢…なんで言ってくれなかったんかな…｣
大吾｢たぶん高橋に心配かけたくなくて言わなかったんやと思うけど｣
恭平｢Aって大吾くんと付き合ってたときもそうやって隠してたん？｣
大吾｢…俺には話してくれたけど…｣
恭平｢…大吾くんには甘えてたんや…｣
大吾｢いや…違って…。ちょっとでも風邪気味やと"うつすとダメやから治るまで実家に帰ってて"って 俺いつも部屋から追い出されてたから」
恭平｢そうなんや(笑)」
大吾｢そうやねん(笑)そやから俺…本人が気づく前に顔見たらわかるようになって…Aが自分の体調悪いことに気づいて俺を追い出す前にスポーツドリンクと水を買ってきてナイショで冷蔵庫に入れて(笑)…あっ、A、風邪ひくと誰かが言わないと水分も取らないし、水分もスポーツドリンクか水しか口に入れへんねん。…あっ…ごめん…俺、しゃべりすぎてるな…｣
恭平｢…ぜんぜんいいっすよ(笑)｣
…本当はめっちゃ悔しい…俺も大吾くんに負けへんくらいAのこと好きやのに…ぜんぜん気づけなかったことも、Aのことぜんぜんわかってないことも…
大吾｢…高橋、ちょっとでも会いに行けそう？｣
恭平｢すぐにでも行きたいけど…今週はちょっと厳しいかも…｣
大吾｢そっか…。大丈夫やと思うけど…正門に様子見てきてってたのんでもいい？…高橋が絶対嫌って言うなら正門には言わないけど…｣
…嫌やな…でも心配やし…
…めちゃめちゃ悔しいけど…
恭平｢…大吾くん…正門くんにたのんで…｣
大吾｢わかった。ちゃんと正門には言っておくから心配しなくても大丈夫やからな｣
恭平｢…うん｣
…悔しい…悔しい…悔しい…
…だから遠距離は嫌なんやって…
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音香-otoka-(プロフ) - ほしさん» ほし様 読んでいただきありがとうございます！コメント嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年1月6日 9時) (
レス) id: e9df3dd604 (このIDを非表示/違反報告)
ほし - いつも更新楽しみにしてます！大吾くんと元に戻れますように！ (2022年1月6日 9時) (レス) id: eb9e318007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月30日 23時
