327.恭平side ページ27
327.
《恭平side》
ずっとベッドの上で動かないでAが戻ってくるのを待ってたけど鍵返してもらうだけやのに帰ってくるのが遅いからもう隠すのやめて｢俺ら付き合ってるんで｣って正門くんに言おうと寝室から出ようとしたときに足音が聞こえてきて俺はベッドに戻って…寝転がって携帯を見て…
寝室のドアが開いて…
恭平｢あっ、おかえり｣
A｢…ただいま｣
恭平｢鍵 返してもらったん？｣
A｢…あっ…｣
恭平｢えっ？(笑)返してもらうの忘れたん？(笑)」
A｢…話してたら忘れちゃった(笑)｣
Aは
「おなかすいたね。私なにか買ってくるよ｣
って俺と目を合わせることなく出ていこうとするから、
俺はベッドから急いで降りてうしろから抱きしめて…
恭平｢待って｣
A｢ん？｣
恭平｢俺 11月になったら東京に住むけどAはいつ来る？」
A｢…遊びに？｣
恭平｢じゃなくて...東京で一緒に住も｣
Aが体を俺のほうに向けようとするけどこっちを向かせないように強く抱きしめて…
A｢…恭平…急には無理だからちょっと待って｣
恭平｢なんで？仕事やめて引越しするだけやん｣
A｢そんなに簡単には東京に行けないから｣
恭平｢マジで遠距離とか俺絶対無理やから｣
俺はAにうしろから抱きついたままAの肩に顔を埋めて…
A｢…恭平｣
恭平｢… …｣
Aのおなかに回していた俺の手にAは優しく手を重ねて…
俺が手の力をゆるめたらAは俺のほうに体を向けて、
俯いてる俺に下から覗き込んでキスをして…
ぎゅっと俺に抱きついて…
A｢恭平…"一緒に住もう"って言ってくれてありがとね。めちゃくちゃ嬉しい」
恭平｢…ほんまに？｣
A｢うん。でもすぐには一緒には住めないからちょっとだけ待って。そのかわりに一緒に暮らせるまではできるだけ私が東京に行くから｣
恭平｢…絶対やで｣
A｢うん。約束する｣
笑い合って…今度は俺からキスをして…キスをしながら2人でベッドに倒れ込んで…体を重ねた
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月11日 17時
