315.正門side ページ15
315.
《正門side》
ちょうど仕事が終わったときにはっすんから
｢今、丈くんと大阪にいるんやけどごはん食べに行かん？｣
って電話がかかってきて...
丈くんと会って話したいと思ってたから場所聞いて言われた店に来た
大橋｢正門、急に誘ってごめんな｣
正門｢ええで。丈くんとずっと話したいと思ってたし｣
丈｢あっ、俺もごめんな。連絡するって言いながらぜんぜんできなくて｣
正門｢忙しいんやろなって思ってたから大丈夫です。俺もずっとなんやかんや忙しかったし。それで…あの日言ってた話したいことって…やっぱりAのこと？」
丈｢…うん。正門はなんで別れることをすんなり受け入れたんかなって思って…｣
正門｢…実は今その受け入れたことめちゃくちゃ後悔してて…｣
丈｢どういうこと？それに大吾のところに戻るように彼女のこと説得するってあのとき電話で言ってたのにそれもしなかったんやろ？あの日 正門は彼女から何を聞いたん？｣
…Aが大吾の言葉と態度に深く傷ついてあの日消えてもいいって思ってたことはAが俺だけに話してくれたことやから言えへんけど…
正門｢何か聞いたっていうか…大吾が大阪を離れるときに終わるって大吾と2人で決めた約束のこと彼女が思い出しただけです」
丈｢でもそれなら正門まで彼女から離れる必要はなかったんちゃうん？｣
正門｢そうなんやけど...でも彼女が大吾のこと本気で忘れるつもりなら大吾のこと思い出させる俺がそばにいたらあかんと思ったから…｣
丈｢それ大吾も言ってたわ。正門はそう思って別れること受け入れたんちゃうかなって…｣
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月11日 17時
