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312.私side ページ12
312.
《Aside》
たぶん電話越しに声だけで想いを伝えられていたら私は適当に言葉を並べて逃げていたと思う。
画面越しにでも顔を見ながらだったから緊張していることが表情から伝わってきて…
恭平の気持ちを真剣に受け止めて、受け入れたいと思った
それに…
電話を切ってすぐに恭平から届いたメール...
かわいくてたまらなくて胸がきゅんとなった
届いたメールに返信だけしてベッドに入って…
恭平が言っていたことを思い出して携帯の画面に自分の姿を映しながら首すじのほんのり赤くなっている恭平が付けたキスマークを確認して...
パジャマの前ボタンを2つはずして胸元の大ちゃんが付けたキスマークを携帯の画面に映しながら見た
大ちゃんが付けたキスマークは深く赤い色をしていて
一緒に過ごした時間の長さを意味してるような気がした。
でももう二度と付けてもらえることはないから...そのうち薄くなって消えてしまうことをほんの少しだけ寂しいと思った。
...あぁもう...
恭平と新しい恋を始めることを決めたんだから恭平のことだけ想ってなくちゃいけないのに...
...この今付いてるキスマークが全部消えた頃に恭平にもう一度付けてもらおう...
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月11日 17時
