20.正門良規side ページ20
20.
《正門side》
3日前
公演が始まってすぐに客席にAをみつけた
観に来るとは聞いてたけどいつ来るかは絶対教えてくれへんから、顔を見て…今日やったんか…って一瞬思ってしまってすぐに目を閉じて気持ちを立て直した
Aが俺を見に来ているんじゃなくてただ観劇が好きで来ていることはわかってるけど
最後の挨拶で客席のAの顔をチラッと見たら…
俺と2人でいるときに見せる顔をしてなくて…なんなら2人でいるときよりキラキラした目をしていて…ほんまに俺のこと観にきてるんじゃないねんな…って…
そんなところも好きなところのひとつで、Aを離したくない理由のひとつでもあるけど…でも目の当たりにするとちょっと寂しくて…俺やねんけど俺じゃない"役"の自分にちょっと妬いた(笑)
それでもメールも電話もAに連絡するのはグッと堪えて全公演終わったらすぐにAに会いに行こうって決めてたのに…
今、俺はAの部屋の前にいる
…「明日、休演日やからちょっと顔だけ見にきた」…って理由やったらかっこ悪くないかな…
そんなことをかれこれここで1時間くらい考えてる。
ここに来たほんまの理由…。
夕方、今日の公演が終わって帰ってるときにAを見かけた。
男と歩きながら笑ってるAを見て自分でもびっくりするくらい動揺して…気づいたらここに来ていた
…Aと一緒にいた人イケメンやったな。カップルにしか見えへんし美男美女やからすれ違う人みんな振り返って見てたし…悔しい…俺の彼女やのに…
「良規？」って声に顔を上げた
正門「おかえり」
A「ただいま。…どうしたの？」
正門「明日休演日やからちょっと顔だけ見に来た」
…普通に言えた。
ホッとしてたら頬を両手で挟まれた
A「…寒かったでしょ？」
俺が何時間もここにいたことも、不安な気持ちを抱えて会いに来たことも全部見透かしているみたいに微笑むAから俺は目を逸らした
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音香-otoka-(プロフ) - かつみさん» かつみ様 読んでいただきありがとうございます。コメントありがとうございます。少し書き直して書き足しました。 (2022年11月29日 18時) (
レス) id: e9df3dd604 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - 〜完〜ですか？すごく楽しかったので続編ありましたら楽しみにまっつますw (2022年11月27日 12時) (レス) @page36 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2022年9月29日 22時
