140. 私 side ページ41
140.
《Aside》
良くんがどうしても今日の夜、大吾くんと和也と会ったあとじゃないとダメって言ったのはきっと2人と約束してるこの機会に和也か大吾くんのどちらかと私を会わせて寄りを戻そうとしてたからだったんだ…
大橋「…なぁ、A」
A「ん？」
大橋｢俺らって別れ話してないって気づいてる？｣
…そういえば…｢別れよう｣ってどっちも言ってないかも…
A「…でも、私、元彼と浮気したんだよ？」
大橋「…うん。あれは絶対浮気やけど…あのときAだけが一方的にしたんじゃなかったんやろ？」
A「...それでもヤ ったことに変わりはないから…」
大橋「そうかもしれへんけど…そのあとのAの気持ちは？だいちゃんのことやっぱり好きって思ったん？」
A「… …」
大橋「Aが心配しなくても俺とだいちゃんの関係は簡単には壊れへんから本当のこと話して。…あのとき言ってた"愛してる"は本当は俺に言ったんじゃないん？」
A「... ...でも、私たち別れる約束してたよね？」
大橋「...うん。でもAは本当はあの約束、納得してなかったんやんな？」
A「… …」
大橋｢俺らのデビューが決まったとき、焼き鳥屋で泣いてたって正門から聞いた」
…良くん…和也にそんなことまで話したんだ…
大橋｢なぁ、A｣
A｢...ん？｣
大橋「俺、正門からAが泣いてたって聞いてからAを泣かせてしまったことを悔しいと思ってて…だからあの別れる約束はなかったことにしてもう１回俺にAの笑顔を守らせてくれへん？」
A「…でも…私…」
大橋「…俺、Aのことが好きで好きで、誰かにAを取られるのは絶対嫌やから…Aがまた付き合ってくれるのならだいちゃんとシ たこととか全部許すし…だから俺とまた付き合ってほしい」
…裏切ったうえに酷い嘘の言葉で和也を泣かせた私のこと和也はずっと好きでいてくれたんだ…。
それにきっと良くんはこうなることを望んで私と和也を会わせたんだね…
A「...本当に私でいいの？」
大橋「うん。俺はAがいい。だからまた付き合お」
ぎゅっと抱きしめられて…
A「...うん」
私も和也の腰に手を回して抱きしめ返した
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年2月2日 21時
