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127. 私 side ページ28
127.
《Aside》
うしろから包み込まれるようにされて感じる良くんの体温が心地いい
ひとりぼっちになることを決めたのも自分。
こうなったのもぜんぶ私だけが悪いし自業自得。
…でも本当はずっと誰かと話したかった。
ずっと誰かに抱きしめてもらいたかった。
まだまだ反省は足りないだろうけど…今だけ…ちょっとだけ…
目を閉じて、良くんの胸の鼓動を背中に感じて、呼吸を首すじに感じて…
1分くらい経って…
A｢…ごめんね。ありがと。もう大丈夫｣
体を離そうとしたら良くんは私をうしろから抱きしめたまま私の肩におでこを乗せて…
正門｢...Aちゃん…｣
A｢...ん？｣
正門｢...俺、本当は大吾と付き合う前からAちゃんのこと...」
どこかで良くんの携帯が鳴り出して…
正門「...ごめん。ちょっと出てもいい？」
A｢...うん｣
体を離してすぐに私は良くんに背中を向けた。
…今、良くんが言いかけたことって…まさか…そんなわけないよね…
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年2月2日 21時
