55.大橋和也side ページ6
55.
《大橋side》
3人で3軒目に行った記憶はあるけど、そこからここまで来た記憶がほんまにないし、
ここが大阪のどこかもわからんから1人では帰られへんし…
こんなチャンスなかなかないからAちゃんと話そうかなって思って...
...それにしても...
すっぴんで部屋着でもAちゃんめっちゃかわいい...
俺の横に座ったAちゃんに見惚れてボーッとしてたら「かずくん」って顔を覗き込まれてドキッとして顔を逸らして…
大橋「…なに？」
A「寒くないの？笑」
大橋「えっ…？」
上の服を着てないことに気づいてAちゃんに背中を向けて慌てて服を探してたら、綺麗にたたんである俺の服をAちゃんがうしろから渡してくれて…
大橋「ありがとう。あっ、服を脱いでたことだいちゃんにはナイショにしといてな。本気でキレられそうやし。笑」
A「わかった。笑」
服を着て、Aちゃんのほうを向いて笑い合って…
A「かずくんと大吾くんとよしくんって本当、仲良しやよね。羨ましい」
大橋「Aちゃん、友達いないん？」
A「ハハハッ。めっちゃストレートに聞いてくるね。笑」
大橋「あっ、ごめん」
A「ううん(笑)本当に友達いないから大丈夫(笑)」
大橋「...でもそれってだいちゃんと付き合ってるからやんな？」
A「そうだけど...大吾くんのせいにはしたくないの。自分の意思で友達と関係を切ったんだし」
...ほんまに大ちゃんのことが好きで、大ちゃんのこと大切にしてるんやなぁ...
でも...
大橋「だいちゃんのことで何か悩みがあるときはどうしてるん？」
A「…自分の中だけでなんとか解決してるよ」
大橋「えっ、そんなのめっちゃしんどいやん。あっ、俺に話したら？俺やったらだいちゃんの話しても大丈夫やし。笑」
A「…いいの？」
大橋「うん。今、だいちゃんのことで何か悩んでることとかあるん？｣
A｢…うん。最近気になってることがひとつだけあるんだけど…｣
大橋｢なに？なに？今日は俺がなんでも聞くから、なんでも話して」
A「ありがと。...あのね…前に私が勘違いした大吾くんの友達の女の子が大吾くんの彼女って名乗ってるSNSの投稿を職場の先輩に見せられたんだけど…」
大橋「えっ…」
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
