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98.西畑大吾side ページ49
98.
《大吾side》
熱い身体と弱々しいチカラで俺のことを抱きしめ返してくるAちゃんを抱きしめながら溢れてきた涙を自分の手で拭った
大吾｢...とりあえずベッド行こか。自分で歩ける？」
A｢...うん。でも、そばにいてね｣
…ヤバッ…甘えてくるAちゃんかわいすぎる…
支えながら寝室へ行って、ベッドに寝かせて、俺はベッドの端に座ってAちゃんの頭を撫でた
A｢...ありがと｣
大吾｢ええよ。薬はあるん？｣
A｢...ない｣
大吾｢買ってくるわ｣
立ち上がろうとしたら服の裾をきゅっと掴まれた
大吾｢そんなんされたら行けへんやん｣
A｢...ごめん｣
大吾｢薬だけ買ってきたら夕方までおったるからちょっとだけ1人で我慢して｣
A｢...うん｣
大吾｢いつものところに置いてある部屋のカギ借りてくで｣
A｢...うん｣
立ち上がろうとしたらまた服の裾をきゅっと掴まれて、顔を見たら Aちゃんはニコッと笑って｢いってらっしゃい｣...って...。
また溢れてきた涙を拭って、
｢いってきます｣って言ってAちゃんの部屋を出た
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
