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96.西畑大吾side ページ47
96.
《大吾side》
昨日の夜は正門と深夜まで飲んで、実家に泊まって、昼すぎの新幹線で東京に戻る前にAちゃんのマンションの近くまで行って、試しに電話をかけてみたら繋がって...
名前を呼んでみたら、電話の向こうから｢助けて｣ってAちゃんの声。
大吾｢えっ、どうしたん？｣
A｢...熱が高くて動けないの...｣
大吾｢えっ、マジ？...住んでるところ変わってない？｣
A｢...うん。ずっと変わってない｣
大吾｢よかった。今、マンションの近くにいるからすぐに行くわ。玄関のカギだけ開けといてくれる？｣
A｢...うん｣
大吾｢あっ、電話は切らないでこのまま繋げといて｣
A｢...わかった｣
携帯を耳に当てたままAちゃんのマンションに向かって走って...
部屋の前に着いて玄関のドアを開けようとしたけど開かなくて...
大吾｢...Aちゃん、大丈夫？｣
A｢...うん。あっ、もう着いた？ごめんね...もうちょっと待ってね...｣
大吾｢うん。ゆっくりでええから｣
1分くらい待って…
A｢...待たせてごめんね。開けるね｣
鍵が開く音がして...
大吾｢ドア開けるで｣
ドアを開けたらAちゃんが俺のほうへ倒れてきて抱きとめて...抱きしめた
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
