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88.正門良規side ページ39
88.
《正門side》
なんやわからんけど今日ははっすん行きつけのあの店の焼き鳥がどうしても食べたくて仕事帰りに寄ったら…
カウンター席にはAちゃんの背中。
声をかけたら、肩をビクッとしたあと目を擦って振り返ったAちゃんは今すぐに抱きしめてあげたいと思うほどの泣き顔で笑って...
A｢…こんばんは｣
正門｢こんばんは。…隣いいですか？｣
A「どうぞ」
頭を撫でたい気持ちを我慢して隣に座った
正門｢はっすんから連絡きた？｣
A｢…ううん｣
正門｢そっかぁ。…デビューのことは何かで見た？｣
A｢…うん。今朝テレビで見て、メールで"おめでとう"だけは伝えたよ」
…Aちゃん…"おめでとう"って思ってるのになんで泣いてたんやろ…
正門｢…なぁ、Aちゃん」
A「…ん？」
正門「…何かあった？」
A「… …」
正門｢俺、なんでも話 聞くで？」
Aちゃんはビールをひとくち飲んで…
A｢…近いうちに私たち別れることになると思う｣
正門｢…えっ、なんで？｣
A「…デビューが決まったら別れる約束してるの」
正門「…えっ…どういうこと？」
A「あのね…」
Aちゃんはゆっくり話し始めた
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
